'25年4月3日 君と
どうも私はバッグが好きらしい。
街を歩いていてカバン屋さんを見つけると入りたくなるし、服屋さんに行ってもバッグを見てしまうのよね。
パンの袋についてる点数を集めるともれなくエコバッグがもらえるキャンペーンが始まると必ず集めちゃうから、封も開けてないエコバッグがいくつもある。
普段よく使うのは少し大きめのトートバッグ。
一応これも入れておこう、念のためにこれも、とか言ってるうちに荷物が増えてしまうんだよね。
出先で何か買っても小さいものなら入るし。
なんならエコバッグも2つは入ってる。
だからいつもバッグが重いのよね。
そんなある日、友達と大きな本屋さんに行ったのね。
そこはカフェが併設されててコーヒーを飲みながら棚に並んでいる本も読めるんだけどね。
友達とお互いのために本を選んで取り替えて読むことにしたの。
タイトルは忘れたけど友達が選んでくれた本にこんな一行があったの。
『大きなバッグには心配と義務感がつまっている』
思わず友達に読んで聞かせたら二人で「ほんとにその通り!」って叫んじゃったよね。
その時私は決心したのです。
明日からは小さなバッグを持とうと。
家に帰って一番小さなトートバッグを探し出し、「明日からは君と一緒に出掛けるよ」とバッグに誓ったよね。
それから半年経った今でも小さいバッグを使っているよ。
ただし小さいバッグ2個持ちの時もあるけどね。
'25年4月2日 空に向かって
昔から我が家の天気予報士は母だった。
朝、目が覚めると窓を開け空に向かって
「今日は晴れそうだね」とか
「寒いから暖かくして行った方がいいよ」とか
誰に言うともなく話してた。
それが習慣になってたから家族もみんな朝起きたら母に「今日の天気はどう?」って聞いてたの。
今でも母と電話するとまずは天気の話からになっちゃうのよね。
天気の良し悪しでその日の行動や体調にも影響があると思うんだよね。
結局、母は天気の心配をしながら家族がその日を無事に過ごせることを祈ってくれてたんだろうな。
今になって母の気持ちがなんとなくわかる気がするの。
'25年4月1日 はじめまして
文明の利器という言葉は今も使われているのでしょうか。
世の中に便利な物が出てくる度にそれをすぐに使うかどうか躊躇してしまうんだよね。
ポケベルからケータイ、その後スマホへ。
カタカナ文字が何を省略してるのか、それを理解するのも難しい言葉も増えてきてるよね。
私の記憶の中で一番新しいはじめましての文明の利器は『電子書籍』。
紙で印刷された本に拘っていたけれど始めてしまえばすごく便利で、今では無くてはならない存在になったね。
好きな作家さんの本や装丁が気に入ってるものは紙の本を買って、雑誌や試しに読んでみたいものは電子書籍で、と使い分けてるよ。
これから色んな新しいものが出てきても、とにかく一度試してみることにしよう。
はじめましてを恐れずに使ってみたら意外と便利な相棒になるかも知れないよね。
'25年3月31日 またね!
今まで当たり前のように会っていた人と明日からはもう会わなくなる。
そんなことが人生では何度かあるよね。
若い頃はそれでもいつかまた会えるんじゃないかと思ってたの。
大人になって長い時間が経つにつれ、もう二度と会えない可能性が高いことを知っていくのよね。
だからといってお別れの時にしんみりするのはイヤだから。
もう会えない可能性が高いとしてもゼロだとは言い切れないよね。
それぞれが自分の道を歩いて行く過程でどこかでまた交差したり横に並ぶことがあるかも知れない。
その時に気軽に声を掛けることができるように。
またね!と気軽に別れるくらいがちょうどいいと思ってるよ。
'25年3月30日 春風とともに
春になると、毎年この時期はどんな服を着てたんだろうと思うのよね。
もう分厚いコートやダウンは合わないし、薄手の羽織るものにすると朝晩寒いから中に冬物のセーターを着てしまう。
そうすると昼間気温が上がって暑くなっちゃうよね。
中に着るものも少し薄手で暑くもなく寒くもなく…。
そんな服持ってた?!
それで服屋さんに行って春物を買おうと思っても、着る期間が短いからなんとなく勿体無い気がして買わずに帰るんだよね。
でも今年の春はお祝い会や送別会が重なっていたから、人前に出ても恥ずかしくない春物を買うことにしたの。
最近見つけたお気に入りの服屋さんに行って、カジュアルだけどちゃんとして見える服が欲しい、という我が儘なお願いをしたのよね。
そうしたら自分では全く手にも取らない『ジレ』をお薦めされたの。
鏡の前で試着しても自分では正解がわからない。
でも店員さんがお薦めしてくれる服は今まで私の好みにピッタリだったから、たぶんこれも似合うはず、思い切って買うことにしたんだよね。
お祝い会当日はコーディネートしてもらった服で出掛けるのにちょうどいい暖かさだったの。
春風とともにジレが揺れて、今年一番の春を感じた日になったよ。