'25年3月30日 春風とともに
春になると、毎年この時期はどんな服を着てたんだろうと思うのよね。
もう分厚いコートやダウンは合わないし、薄手の羽織るものにすると朝晩寒いから中に冬物のセーターを着てしまう。
そうすると昼間気温が上がって暑くなっちゃうよね。
中に着るものも少し薄手で暑くもなく寒くもなく…。
そんな服持ってた?!
それで服屋さんに行って春物を買おうと思っても、着る期間が短いからなんとなく勿体無い気がして買わずに帰るんだよね。
でも今年の春はお祝い会や送別会が重なっていたから、人前に出ても恥ずかしくない春物を買うことにしたの。
最近見つけたお気に入りの服屋さんに行って、カジュアルだけどちゃんとして見える服が欲しい、という我が儘なお願いをしたのよね。
そうしたら自分では全く手にも取らない『ジレ』をお薦めされたの。
鏡の前で試着しても自分では正解がわからない。
でも店員さんがお薦めしてくれる服は今まで私の好みにピッタリだったから、たぶんこれも似合うはず、思い切って買うことにしたんだよね。
お祝い会当日はコーディネートしてもらった服で出掛けるのにちょうどいい暖かさだったの。
春風とともにジレが揺れて、今年一番の春を感じた日になったよ。
'25年3月29日 涙
自分の気持ちを素直に感情のまま話そうと思ったら、涙が出ることがあるよね。
涙が出てきて結局最後まで言えなかったり、途中で何を言いたかったのかわからなくなっちゃったり。
でもそれを途中で我慢せずに泣きつくしたら妙に冷静になる瞬間がやってくるんだよね。
泣きながら話してるうちに自分自身を分析し始めて1人で納得して1人で結論が出ることもある。
涙が心の中のモヤモヤとか、わだかまりを洗い流してくれるのかもしれない。
だから悲しい時や悩んでいる時は我慢せずに思いきり泣いてみるのも良いかも知れないよ。
信頼できる誰かに付き合ってもらうのもよし。
自分一人だけなら遠慮なく泣けるよね。
泣いてる自分に呆れるくらい涙を流してすっきりした後は、仕上げに面白い動画を見て思い切り笑おうね。
'25年3月28日 小さな幸せ
自分で自分の世話ができるのは当たり前のようだけど、年を重ねるうちにできなくなることもあるよね。
今は元気に歩いたり走ったりできるけど、だんだん膝が痛くなって階段の昇り降りが辛くなったり、目が悪くなってきて本を読めなくなったり。
自分の親や祖父母が病気や怪我をきっかけに一人で出掛けることができなくなったりするのを見てきたから。
大げさなことじゃなくて、例えば自分でスーパーへ行って食材を買って料理をして食べるとか、一人で電車に乗って隣町まで買い物に行くとか、本を読んだり映画を観たり、そんな小さなことができるのが幸せなんだと気づいたんだよね。
もちろん人の助けを借りたらできることもあるし、私もできるだけ手伝ってあげたんだけど。
手伝ってもらう立場の人はやっぱり遠慮しちゃうから、満足してもらえたかはわからない。
だから今は自分のことは自分で面倒を見る。
いつか誰かの助けを借りる時が来るまでは、自分でできるうちに何でもやってみたり楽しんだり、それをできるだけ長く続けられるように。
'25年3月27日 春爛漫
敏感肌の私は季節の変わり目に肌の調子が悪くなるの。
秋は乾燥が始まるから保湿さえしておけばなんとかしのげるんだけど、春はツラい。
暖かくなってきて肌の中は乾燥してるのに汗もかくから保湿するのが難しい。
加えて黄砂や紫外線攻撃。
花粉症はまだ発症してないだけましかな。
若い頃から色んな化粧品を試したりエステに通ったり、もちろん皮膚科にも行ったり。
長い間敏感肌と付き合ってきて最近はようやく落ち着いてきたの。
ここ何年も通っている化粧品屋さんで定期的に肌チェックをしてもらうと、同じ年齢の人の平均値よりも高くなってたんだよね。
その計測器がどれくらい正確なのかは置いておくとしても。
今までの苦労が報われたような気がしたよね。
春は肌がボロボロで化粧なんてできなくて、外にも出掛けたくなかった若い頃の私にこんな日が来るなんて。
春に咲く花達のように私の身も心も春爛漫です。
'25年3月26日 七色
おばあちゃんの家に行くとテーブルの上に蓋付きの木製の入れ物があってね。
その中にはいつもお菓子が入ってたの。
お煎餅だったり、かりんとうだったり、謎の和風クッキーとか。
その入れ物の横には七色のドロップが入った小さな缶。
そんなに飴を食べたくなくても、おみくじのように缶を振って何味が出てくるのか、やってみたくなるんだよね。
おばあちゃんからは「おもちゃじゃないんだから出したら食べないといけないよ」と言われてるから好きな味が出て欲しい。
イチゴやオレンジもいいけど一番好きだったのは何色っていうんだろ、透明なのがあったよね。
それが出るのを祈りながら逆さにして缶を振る。
でも出てきたのは透明じゃなくて真っ白な飴。
うわーハッカだよ。
スースーして美味しくないんだよなぁ。
おばあちゃんの顔をチラッと見ても首を横に振るだけ。
そんな時はおじいちゃんに泣きつくといつも食べてくれるから、優しいなぁと思ってたの。
でも後で聞くとおじいちゃんは本当にハッカ味が好きだったみたい。
私には白が大凶だとしても、おじいちゃんにとっては大吉だったなんて、不思議だね。