あれは緊急事態宣言がでて
自宅勤務を余儀なくされてた頃
パートナーと家で仕事しながらこんな会話をしていた
「ねえねえ
街中華って一見さんお断りな感じしない?」
「するする!
間口から覗く店内が暗くて
偏見だけど店主が頑固そうでさ」
「で、
それを打破するために
ジャジャーン
コロナ禍で中華店のオジサン
店を維持するために
店前でランチ売ってたんだー
今日のお昼はチャーハンと豚角煮でーす」
「すばらしい!
街中華サイコーーーー!!!!」
なーんて話していた去年
今はお弁当を店前で売ることも無くなった
私たちはと言うと
あの時の経験値はボーナスステージだったからか
やはり中に入る勇気は
出せないままである
やりたいことと
やれることはちがう
そして
やりたいけど、、、
と言い訳を探すんじゃなく
「やる」んだ
人生は短い
やりたい
と思っているうちに
やってしまうことが重要なんだ
いつだって、遅いなんてことはない
いまこの瞬間にスタートを切れば
それはやりはじめたことになるんだよ
寝室の窓は東向きであった
遮光カーテンの隙間から
強烈な朝日が差す
温もりなんて生ぬるい
容赦なく私を叩き起す
午前4時30分か……
4時台に叩き起されるとは……
いよいよ夏に近づいたのだと
眩しさに目を擦りながら
起き出した
(散文)
§朝日の温もり
私の人生に岐路はなかった
ずーっと一本道
一本のレール
分岐装置もなかった
だから、人生で選択することなど何も無い
岐路があったとしても先に排除されている
それが
人生
考えることなど求められていなかったし
選ぶことなど許されていなかった
だけど気づいた
前方に一本道だと思っていたけど
後ろに通ってきた道があるんだと
進んでいるのだから
立ち止まることも出来るのだと
このレールを後戻り出来ない時間軸だと
刷り込まれていた
違う
一歩でも下がれば
用意されていない道か見えてくる
だって
道を用意する存在は
私が一歩下がるなんて考えていないのだから
勇気をだして立ち止まり
考えて
一歩引いた
すると見えなかった岐路が
私の前に無数に現れた
§岐路
いまこの平和な日常を
君とスゴシテいるのは
僕は
世界の終わりに
君とイッショに
過ごしていたんだね
全てはマボロシ
此処はマホロバ