なぜ泣くの?と聞かれたから
思いつくままに
自分の不遇を
周りの無神経を
政治の至らなさを
世界の不条理を
並べられるだけ並べた
けれど本当は知っている
そんな事じゃない
『自分がかわいそう』
で泣いているのだ
自分に同情することで涙がとめどなく零れるのだ
そして私の涙というそのピースが揃って
はじめでこの悲劇の場面が完成する
なぜ泣くの?
この世でもっとも愚かな質問
嫌われた
何も言わずにあなたは去った
なんでかな
そっと距離を置かれた時に
察してこっちも距離を置いた
それから疎遠になったけど、
だけど消える必要はあったかしら
全ての痕跡を消して
何も言わずに消えてしまったら
私は何が悪かったのか
幻のあなたに向けて
ずっと反省しなきゃいけないじゃない
たとえ言葉にならなくても
上手に言い訳できなくても
さよならの理由を
言葉にして
§言葉にならないもの
娯楽貯金を手放す勇気が必要だ
これ、楽しそう。
でもいま仕事か忙しいから
時間が出来てら見よう!
と思って置いてあるDVD
もう時代はBluRayどころか
サブスクだぞ?
楽しそう!と思って積読してる謎本。
本を電子化してるのに、これは地図とか入ってるから電子化できない。
最初の10ページ使った日記帳。
多分一生つけないよね?わたし。
だれか!オラに勇気を分けてくれっ
……捨てたいんだ
§手放す勇気
「火と風と水の魔法のどれかひとつを習得できるとしたらどれを選ぶ?」
「うーん、火か水だよなー」
「なんで?」
「だって風って地味じゃん?強くないし。」
「まてまて、よく考えてみ?風は何でおこる?
空気の流れでしょ?
つまり、大気を操れるんだよ?
なんなら真空にだってできるかもしれない。
そんなことになったらもうダイオウグソクムシくらいしか生きられないよ?最強じゃね?」
「いや、ダイオウグソクムシだって真空は無理でしょ。」
「反論するのはそこじゃない。」
§風と
千秋楽が終わった
打ち上げも終わった
これまでひとつの舞台を作り上げた仲間と
また、いつか板の上で会う日まで
『またね』で別れた
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ここで終わればいい話なのに
次の日から舞台チケットの販売告知LINEが……
そう、これが現実の小劇場ビジネス
§またね