雑穀白米雑炊療養

Open App
7/30/2024, 6:16:52 PM

死んだ音の転調を取る幻。生き死にを誤認した目、死んだという錯視と生きているオカルトの幻を未詳のものに加工して冷や汗を流し泥を啜る。鼓膜を破る過呼吸と性感が全身を痙攣させ血液が滞留する。手指の痺れと目の霞は引き返さない。嘔吐と怒声は凝固する。瀉血を吐瀉に変化し未詳細へ化学反応させる。球状の四角形をした球形は中心点の無形の正形、天頂は全方十字の交差点に取り、矛盾しない矛盾をまとめて濾過しようと試みる。シミュレーションの透過すべきが澄んでいるならば瞳の姿は必要ないと信奉する。

7/9/2024, 11:01:43 AM

私の当たり前。他人に毒を流す。自分を腐らせる。見えるものに、見るものに、虫が。影で笑われるような気がする。それはないと解ってはいるが所在ない不安に急き立てられる。被害妄想だけならばいっそ思い込めれば楽ではあるのかもしれないが、虫が湧く、腐らせるのは看過できない。私にとってトラウマなのだ、それは。
目が覚めて誰もいないような孤独に一瞬怯む。ただ一瞬過るだけの恐れに過ぎず、誰も居ないわけではないことは直ぐに分かる。そしてそれは幻ではない。
幻であってほしく、かつ実際には本当に幻であるのは、先の虫、そして自分の居る場がズレて、戻れなくなることなのだ。
これは私の強烈な恐怖と感情的な、願望の再生に過ぎない。己は、己が己を虐げることを許している。真に復讐を望むものは、とうに過ぎ去ったときの人間であり、現在に振り向けることは八つ当たりに過ぎない。ならば、其処に残る私が恨む者は、己以外に存在しない。残念な自家発電だな。

6/29/2024, 5:18:52 AM

暑い。日に焼かれた肌に汗が流れる。音量を上げたラジオから遍くへ知らす声が、数多落命を抱え日 と一幕の終わりを告げる。空は抜けるように青かった。

5/31/2024, 5:29:01 PM

世界は汚れていると無垢に謳う。自罰を人に被せ、今も自己否定を繰り返す。悦に入るマゾヒズム。わからぬ価値を幻に定る、はぐらかしのための安酒と薬と自慰。薄々理解している。動くための自を見出すのも嫌悪のうちにできず板挟みに。
覚悟も無く無垢に蹲る。

5/23/2024, 11:58:02 AM

押し殺した泣き声が続いている。自分の上で蹲った長衣は背を震わせ泣いている。もっと大声を出していいと言うと、長衣は喉が絞まるから出せないんだと言った。長衣の背を撫でながら、暫く無言のままただ声を聞く。
「自分が嫌いなんだ。何も無いから。今迄で何もない奴は碌な事が出来ない、ならない気がするから。誰にも顔向けできない」
声も無い、血に啼く響は続く。
「こんな事を思うのも、皆への紛れもない冒涜だ」
どれ程血を流せど塞がらない、吐いて吐き切ることも成らない呻き。
「本当に、自分を貶めたのは自分自身なんだ」
呼吸は浅く、息が切れるのも無視して続けられた声の末尾は、震えた幽かなものだった。
「それで終わるのは他者への冒涜以前に、他ならぬ君自身への冒涜だ」
「わかってる」
静かな返事が成る。
「どうであっても、一度生まれたからには、君が君自身を捨てることは出来ないだろう。折れても挫けても、死んでも完全に捨てることは絶対にできない」
少ししてから、ああ。と長衣は返す。徐々に震えは消え、染めた色が抜けていった。
「今はまだ生きているから、帰るために歩こう」
光が極まれば色も無くなり、輪郭も消えていく。そこに罪科の一つも在りはしなかった。
全て澄んだ明かりの内、起きて立ち上がり、留めていた足を前に出す。今はまだ治っていない無数の傷を、歩む中でいつか全て満開の花に変えて帰ることが出来るように。









お題:透明

Next