5/1/2025, 5:43:15 PM
今はただ、原動力を、今日まで自分を動かしていたはずの理由を、失いたくないのだ。
やっとの思いで、騙し騙しで、ここまで来たのに、その醜い悪あがきを昔話にして笑えるほど、大人になれちゃいないのに。
ここでエンジンを失ってしまえば、もう二度と、それは自分の中には帰ってこないものだと予感できる。
それなのに、アクセルを踏むのが怖い。
本当は分かっている。進まなければいけない、さもなければ、そのうち俺の足はギブスを巻いたかのように固まって、この先もうどこにも行けなくなってしまう。
せめて目の前の障害物を全て吹き飛ばすくらいの、強い追い風と伴走できればいいな。せめて、風と。
4/26/2025, 12:46:49 AM
やっとの思いで愛までたどり着いたと思ったのに、
そこにあったのは、未だ小さく脆い、恋だった。
とても悲しかった。
こっちに恋。愛に来て、
4/19/2025, 8:55:33 AM
物語は「始める」ものでなく、「始まる」ものなのだと思う。一方で始めよう、と思わなければ始まらないものでもある。
4/18/2025, 5:46:37 AM
静かな情熱があなたを燃やすとき、あなたはただ燃え上がる固形燃料として、ときに吹き付ける風から火を守り、舞い上がる煤を払いのけることに集中すればよい。
静かな情熱は燃え尽きない。あなたがそこに在る限り。
4/17/2025, 4:10:00 AM
義務や権利という言葉で行動原理を表せるのか。
強い春風にも掻きけされることなく、むしろその中に溶け込み、柔らかさを保ったまま声は届く。
声の持ち主はどこか遠くに、誰も待たず誰からも待たれないまま、今も風のなか立ち尽くしているのだろうか。
遠雷という季語がある。私は今日、夜行列車に乗る。夏は近い。でもまだ春のなか、果てゆく春を追いかけて、私は今日、夜行列車に乗る。
遠い声が私を押す。吹き付ける春風に私も乗り込む。