鳥のように、自由に飛ぶ事も出来ない。
虫のように、何かを運び、誰かの糧になる事も出来ない。
未来は見えない。
お先真っ暗。
打つ手はない。
誰かの幸せを僻み、私はどこまで歪むのだろう。
馬鹿みたいにポジティブな心を得られたら。
空みたいな広く、美しい心を得られたら。
手に入らないものにいつまでもこだわって。
でもそれすら、想像するばかりで。
自分で行動に移そうとしない。
こんなんだから、ここまで落ちた。
蜘蛛の糸すら届かない場所。
ここは地獄?
いいや地獄ですらない、もっと苦しいところ。
いつか誰かが言っていた。
「明日幸せがないと言うのにどうして生きていけるのだろう」
本当に、そのとおり。
ねぇ、お母さん、お父さん、ごめんね。
私が生まれて良いことあった?
ずっと迷惑かけてきたよね。
最後まで、こんな、逃げることを選んで、ごめんなさい。
死んだあとも色々迷惑かけるけど、1、2年もしたら落ち着くと思うから。
だから許してって言うわけじゃないけど、これから私が生きて迷惑かけることの方が多いと思う。
死んでよかったって思ってね。
悲しいけど。
そうでもなきゃ、私が死んだ意味なくなっちゃう。
私が死んだからお母さんとお父さんが幸せになったって思いたい。
空気にしないで。
私がいても、いなくてもどっちでも良いなんて言わないで。
どこまでも救われなくなっちゃう。
大空
雑談(どうでもいいやつ)
お題にあってなかったですかね。
私最近、みんなから嫌われてるより、空気になって嫌いになってくる人もいない状況が一番怖いなって思ったんです。
友達に言ったら「ええ?そう?」って言われました。
貴方はどう思いますか?
読んでくれてありがとうございました。
覚えてないよね。
昔、一緒に桜を散らしたこと。
覚えてないよね。
昔、一緒に虫取りをした事。
覚えてないよね。
昔、一緒に落ち葉を踏んだこと。
あぁ、でも、これは覚えていてほしいな。
昔、一緒に雪だるまを作ったこと。
君が引っ越す一日前。
約束した事、覚えているかな。
この公園で、12月25日、また一緒に遊ぼうって。
先日、転校生が来た。
どこか似ていて、まさか、あいつなの?
あいつの名前は覚えてないけど、彼は確かに僕に言った。
六時半、あの公園で会おう。
それが午前なのか午後なのかははっきりしないけど。
でも、信じて待つよ?
今は12月16日。
膝辺りまで積もった雪を踏みながら少し心が躍った。
もっと雪、積もってくれないと。
雪を待つ
もっと私に愛をください。
もっと、もっと、もっと。
全然足りない。
そんなんじゃ、私、干からびちゃう。
常に私に愛をちょうだい。
けしてたまることのない底が抜けたお皿のように、私は常に飢えている。
あなたじゃだめなの。
あの人がいいの。
あの人じゃなきゃ、届かない。
私の胸には入ってこない。
お願いだから。
早く、もっと急いで。
会いたいよ。
私を強く抱きしめて。
あぁ、渇いていく。
貴方にとって、私はこの程度だったのね。
そんな目で見下さないで。
助けて、見ないで。
醜い私は見ないでほしい。
貴方も最初からそうだったんでしょう?
美しい私を追ってきたのに、醜い私を見放したのね。
帰ってきてよ、お願いだから。
愛してるって言ってほしい。
もう何も言わないから。
私はもう、追わないから。
最後に一度、言ってほしい。
…そう、もう、無理なのね。
欲しくて欲しくてたまらない。
それなのに…。
あぁ、愛が足りない。
愛を注いで
「ちょ、やめてよ」
「あははははは」
あぁ、胸糞悪いな。
これがいつもの日常。
彼が毎朝毎朝筆箱を取られて、サッカーボールのように扱われて。
それをなんだか楽しそうに笑っているのも。
そして、傍観している僕も。
でも、僕は僕のことで手一杯なんだから。
「キモッ」
「ないわー」
うるさいな。
今日も女子は僕をいじめる。
「ほら!とってみろよ」
必死になって取ろうとすれば女子の胸に手が当たって。
「きも!!胸触られたんだけど」
「おいー、何してんだよ」
「痛っ」
しまいには、髪を引っ張られ暴言の嵐。
楽しいんだろうな。
彼女達の笑顔を見てそう思う。
先生に言ったことはない。
ちくるなんて影でなんて言われるか分かったもんじゃない。
泣くこともできない。
これはせめてもの小さいプライドだ。
夜は無理に寝て、朝起きて思う。
嫌だな、学校、行きたくないな。
それでも起きる。
僕が学校に行きたくないって行ったら親は休ませてくれるだろう。
その優しさに溺れてしまいそうで怖くなる。
親に迷惑はかけられない。
腹が痛い。
ずーっときりきりしてる。
朝ごはんを食べる気すらおきない。
今日は、無理、でも、明るく言うのだ。
「行ってきまーす」
何でもないフリ
「大丈夫?」
友達に声をかけた。
教室の隅でうずくまり、小刻みに震えている友達は泣いているのかもしれなかった。
「おい!何やってんの?」
大柄なクラスメイトが声をかけてきた。
一斉に振り向いたクラスメイトの視線が痛い。
どうして誰も気にしない?
それを言ってしまったら一体私はどうなってしまうのか。
「なんで、も…」
「付き合ってんの?」
大柄はニヤニヤしながら聞いてくる。
見ると、他の数人もニヤけていた。
「違う!」
必死になって叫んだ。
一部から笑いが起こる。
「うーわ、可哀想ーwじゃあさ、叩けよ」
大柄も友達を指さして笑っている。
「む……」
無理、そんな言葉が喉まで出かかっているにも関わらず、恐怖が邪魔をする。
友達の顔を無理にあげさせ、友達に真っ直ぐ手をおろした。
「ごめん…ごめんね」
泣いた。
とにかく泣いた。
友達の頬はほんのり赤く染まっている。
どんな顔で、泣きじゃくる私をみているのか。
想像するだけでも辛かった。
不意に誰かの手が私の涙を拭った。
かたくて、大きい手だった。
それが友達の手だとわかるのに時間がかかる。
昔は、私より少し小さくて柔らかかったのに。
「帰ろう」
低くなった声。
私の手をそっと握って笑った。
私も握り返して立ち上がり、二人で手を繋いだまま一緒に帰る。
彼の笑顔に少しだけドキッとしたのは一生秘密。
手を繋いで
読んでくれてありがとうございます。
これ、伝わって欲しかったんですけど最初「友達」だったのに最後「彼」になったのは初めて彼女が男として意識したからみたいなのをかきたかったです。