はる

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「ちょ、やめてよ」

「あははははは」

あぁ、胸糞悪いな。

これがいつもの日常。

彼が毎朝毎朝筆箱を取られて、サッカーボールのように扱われて。

それをなんだか楽しそうに笑っているのも。

そして、傍観している僕も。

でも、僕は僕のことで手一杯なんだから。


「キモッ」

「ないわー」

うるさいな。

今日も女子は僕をいじめる。

「ほら!とってみろよ」

必死になって取ろうとすれば女子の胸に手が当たって。

「きも!!胸触られたんだけど」

「おいー、何してんだよ」

「痛っ」

しまいには、髪を引っ張られ暴言の嵐。

楽しいんだろうな。

彼女達の笑顔を見てそう思う。

先生に言ったことはない。

ちくるなんて影でなんて言われるか分かったもんじゃない。

泣くこともできない。

これはせめてもの小さいプライドだ。

夜は無理に寝て、朝起きて思う。

嫌だな、学校、行きたくないな。

それでも起きる。

僕が学校に行きたくないって行ったら親は休ませてくれるだろう。

その優しさに溺れてしまいそうで怖くなる。

親に迷惑はかけられない。

腹が痛い。

ずーっときりきりしてる。

朝ごはんを食べる気すらおきない。

今日は、無理、でも、明るく言うのだ。


「行ってきまーす」



                             何でもないフリ

ちょっと体験談混ぜてます。

まだ小学生なんですけど。

それで、昨日見てくれた人はわかると思うんですけど、私が同性愛者かもって打ち明けた子、今日すっごく優しくて。

なんか、気持ち悪いくらい色々してくれるんです。

普段の塩対応とは考えられないくらいに。(それも可愛かったんですけど)

正直怖かったです。

12/11/2024, 12:06:37 PM