こんなイケメンに人生で出会ったことがなかった
「あなたスーパークールね」と言ってはみたものの
英語力が足りずもどかしい
じっと顔を見つめるのは恥ずかしすぎたから
サラサラと手からこぼれ落ちるサハラの砂を
何度も何度もすくい上げた
美しく君を照らす月に感謝をしながら
あの夜から2週間が経った
それぞれの国へ帰り 日常へと戻りつつある
そろそろ砂漠の魔法が
解ける時が来たのでしょうか
♯君を照らす月
30年生きてきて、
生まれて初めて運命の出会いをした。
運命なんて言葉は好きじゃないし
この出会いは必然だと思うけれど、
それでも私はあなたとの出会いを運命と名づけたい。
暗闇の中をもがき続けたこの数年間で、
初めて私のいる世界に光が差した。
私、生きていてよかった。
人のことを考えて胸がドキドキするなんて、
メッセージを待つ時間がハラハラするなんて、
もしかしてあなたに嫌われちゃった?と思って
涙がポロポロ出るなんて、
ここ10年くらい忘れていた。
恋をするってなんて素敵なことなのだろう。
あなたの住む国にはないであろう
赤と黄の木漏れ日の跡を眺めながら、
あの日、星月夜の静かな砂漠で、
あなたがくれた優しくて甘い言葉と微笑みを
一つ一つ思い浮かべる。
もう一生会えないかもしれない。
でも私はいつか必ずあなたに会いにいく。
そのために私はまだまだ生きなければならない。
♯木漏れ日の跡
年が明けて
仕事も始まり
私には追い風が吹いてきているはず
気分も明るい
でも、ドラマ見てたら涙が出てきちゃった
こんなにも完璧なパートナーがいて、なぜ
2人だけで生きて行く人生を受け入れられないのか
なぜ他の人を羨ましく思うのか
普通でありたかった
私なんて存在消えてしまえばいいのに
♯追い風
今日は数ヶ月ぶりに
言葉について考える仕事をした。
自分なりに考えてコメントをしたら
「さすが〇〇ちゃんだね」と先輩に褒められた。
大人になってからは、
他人から褒められることが少なくなったから
嬉しくて照れてしまった。
言葉を選び、伝える仕事をしたのは3年とちょっと。
いまだに文章を書くのは苦手だし、
文才も持ち合わせていないけれど、
毎日たくさんの人と話をして
「正確に、わかりやすく、伝えるにはどんな言葉を選んだら良いだろう」
と考える日々を過ごしていたように思う。
そんなたくさんの思い出と経験を
今の新しい仕事にもつなげていきたいなと
心を新たにした1日だった。
♯たくさんの思い出
最近、電子フォトフレームをリビングに設置した。
私と夫の写真だけが出てくる設定にしているので、
2人で遊びに行った場所、旅行、
ウェディングフォトなど
10年分の思い出が流れてくるのを目にしては、
楽しかったなぁと幸せな気持ちになっている。
今日は在宅ワークをしながら、ふと目をやると、
満面の笑顔の夫が大きく映っていた。
5年前の写真だから雰囲気は少し違うけれど、
今朝、行ってらっしゃいと送り出した時に
見せた笑顔と全く同じだったから、
1人で少し笑ってしまった。
私はこの笑顔が昔から大好きなんだなと、
懐かしく思った。
♯懐かしく思うこと