30年生きてきて、
生まれて初めて運命の出会いをした。
運命なんて言葉は好きじゃないし
この出会いは必然だと思うけれど、
それでも私はあなたとの出会いを運命と名づけたい。
暗闇の中をもがき続けたこの数年間で、
初めて私のいる世界に光が差した。
私、生きていてよかった。
人のことを考えて胸がドキドキするなんて、
メッセージを待つ時間がハラハラするなんて、
もしかしてあなたに嫌われちゃった?と思って
涙がポロポロ出るなんて、
ここ10年くらい忘れていた。
恋をするってなんて素敵なことなのだろう。
あなたの住む国にはないであろう
赤と黄の木漏れ日の跡を眺めながら、
あの日、星月夜の静かな砂漠で、
あなたがくれた優しくて甘い言葉と微笑みを
一つ一つ思い浮かべる。
もう一生会えないかもしれない。
でも私はいつか必ずあなたに会いにいく。
そのために私はまだまだ生きなければならない。
♯木漏れ日の跡
11/16/2025, 11:40:50 AM