♯きらめく街並み
去年の今頃は毎晩イルミネーションできらめく街並み
を通り抜けながら帰宅していたなと思い出した。
絶望の中で、でもこれ以上どうしようもなくて、
ただひたすら仕事に没頭するしかなくて。
でも帰り道だけは少しウキウキしながら、
暖かく光るイルミネーションを眺めながら歩いてた。
その光は、大丈夫、大丈夫と
語りかけてくれていたように思う。
今年はあの街に帰ることはできないけれど、
代わりに、別世界の冬の街を訪れるんだ。
「美しい街だから、あなたはきっと大好きになるよ」
という言葉を信じて。
♯秘密の手紙
あなたとのやりとりは、私にとって秘密の手紙。
素敵な言葉たちと、美しい写真が並んでいる。
誰にも見せたくない。
とってもとっても大事なもの。
私だけの宝物。
あなたの考え方が好き。
若いのに私よりも大人だし。
どんな人生を歩んできたら、
かっこよくて優しくて陽気なあなたになったのか、
知りたい。
でも、あなたに重たいなんて思われたくない。
あなたのことを他の人に話そうものなら、
とうとう頭がおかしくなったと思われるに違いない。
誰にも言えない。
気持ちを吐き出せるこの場所も
私にとっては秘密の手紙。
♯贈り物の中身
ねぇ、本当に不思議なの
私の好みは爽やかなスポーツマン
沢山のピアスやネックレス、指輪をつけてる人は
好みじゃないし、タバコを吸ってる人も苦手
でもね、あなたはアクセサリーもタバコも
全てが完璧に似合ってるの
背が高いあなただから、ただのTシャツジーンズ姿ですら神の如く光を放ってる
ねぇ、どうしてそんなにかっこいいの
そもそもその格好良すぎる濃紺ジーンズ
一体どこで買ったのよ
学生かと思ってたらデザイナーだったなんて
毎回私の想像を超えてくるよね
毎日家で泣いてた私が
天から授かった贈り物の中身は
あなたという奇跡の友だち
♯凍てつく星空
この自由を手に入れて半年が経つ
夏はカラッとした暑さと日焼け止めの匂い
秋は大きな葉っぱが赤と黄に染まる美しい世界
心底楽しんでいたのに とうとう冬がやって来て
静かな氷点下の世界が始まった
なぜここはこんなにも寒いのだろう
暖かい家から凍てつく星空を見ながら物思いに耽る
冬が去ったら春が来て 大好きな夏が始まる前に
私は元いた世界に帰らねばならない
どうかお願いだから この幸せなままで
私の世界も凍ってほしい
#君と紡ぐ物語
あなたはこの国にいつ来てくれるのかな
3年後?10年後?それとも20年後?
大都会の中を一緒にお散歩してみたいし
ドライブして美しい自然を見せてあげたい
古都に行ってこの国の歴史を感じてほしいし
あなたが憧れる沖縄の珊瑚礁にも一緒に潜りたい
新鮮なお寿司にはびっくりするかしら
日本を見たあなたが何を考えどう感じるのか
私もあなたを通して一緒に見てみたいの
最後の夜には
「あの夜 私はあなたに恋をしたの」
「あなたは私の人生を救ってくれたんだよ」
と心からの感謝を伝えたい
そしてあの時 あなたが言っていたように
「私の人生も悪くない」と呟いてみたい
いつの日か あなたと紡ぐ物語を夢見て