♯絆
あの時の記憶がすべて
蜃気楼の中に消えていってしまった今
もう何も残っていません
見返すものもありません
彼の国から送られてきた美しい写真も
大切に紡いできた言葉の記録も
絶望と悲しみのままに
自らの胸にナイフを突き刺すように
全てを消去してしまいました
きっと残しておくべきものでは
なかったのでしょう
こんなにも気持ちを揺さぶられる出会いは
もうこりごりですが
夢を見ているような
ときめきと幸せにあふれた文章を綴ることは
もうできないのだと気づきました
♯たまには
この年齢になると
「友達」って難しいなと思う。
みんなそれぞれライフステージが違う。
いつも一緒だった高校時代の友達だって
卒業してからも毎年必ず集まってたくさん旅行して
どれだけ仲良しだったとしても
今はみんなそれぞれの生活と悩みがある。
会いたい気持ちと会いたくない気持ちが共存している。
「新しい友達ができた!」と喜んでも
これまで生きてきた背景が違えば
どこかで歯車が合わなくなって
気づいたら距離ができているか
傷ついて自分を消耗してしまうこともある。
でもたまには、思い出してもいいよね。
学校帰りに友達とクレープを食べながら
なんてことない話で、ひたすら笑い転げていた
あの頃に戻りたいなって。
♯誰もがみんな
自分では気づいていなかったけれど
どうやら完璧主義らしい。
夫に指摘されるまで気づかなかった。
確かに自分の行動を思い返したら
「完璧」になんでもやることが好きな気がする。
そんな私も今は完璧でいられない。
逃げることは嫌いだし
立ち向かおうと思って踏ん張り続けたけど
無理なものは無理。限界。
優しさだけが取り柄だと思ってたのに
気づいたら、自分が言われて嫌だったことを
友達にも言ってしまったことに気づいた。
これは相当追い込まれてる。
誰もがみんな強いわけじゃないことを願って
私は一旦この地を離れる。
♯1000年先も
大切なあなたへ。
私ね、ここ数年間とても辛い出来事があったの。
1人で家で泣いていて
大好きな友達にも会えなかった。
でもあの時、あなたや他の人達に出会えて
みんなが優しくて。
世界にはなんて素敵な人たちがいるんだ
って思えたんだ。
だから、もう泣いてないよ。
今は少しづつ人生をより良くしようとしてる。
それに、あなたみたいに
私の人生も悪くないなって思えたの。
特にあなたは、温かくて素直で優しくて
私にとっては太陽みたいだった。
あなたは沢山友達がいるかもしれないけど
私にとってあなたは
特別で大好きな友達だったんだ。
私、あなたと出会えて本当によかった。
少し真面目な手紙になっちゃったけど
これが本当の気持ち。
あなたに伝えたくて、
私のこと少しでもわかってくれたらいいな。
あなたが望むなら
いつでも何でも私に話してね。
あなたが幸せだったら私も幸せ。
悲しかったり、誰かに話したいことがあったら
私がそばにいるから。
あなたが私を助けてくれたように
私もあなたの支えになりたいの。
私が世界のどこにいようとも
ずっと、あなたの幸せを祈っています。
心を込めて、
♯ブランコ
最後に見せた幼い少年のような彼を思い出す。
一方で、感じるままに私を可愛いと言ってくれた
王子様みたいな彼も思い出す。
早く忘れたいのに、
ブランコみたいに気持ちは行ったり来たり。
世界が色鮮やかにキラキラと輝いていた、
彼の言葉一つ一つに胸が高鳴っていた、
お互いに冗談を言って
広大な海と時間を越えて笑い合っていた、
あの奇跡の日々はもう戻ってこない。
私は本当に、彼が大好きだった。
恋が終わる瞬間はいつも悲しくて、
切ない。