【見つめられると】
「そんなに見つめちゃいや〜ん!」
『うっざ、お前歯に青のりついてんぞ』
「え、嘘。あぶなー見つけたのがあんたで助かったわ」
『俺の事なんだと思ってんだ』
『え〜毎日一緒に帰ってるし?学校でもついて来るし?私のファン?』
「同じ高校で同じ部活、同じ委員会で帰り道もほとんど一緒だから仕方ないだろ。」
『いや〜不思議なこともありますな〜』
「変な口調やめろよな」
そんなこんなでいつも通りの帰り道だったが…
〜〜〜〈愛してるゲームをしないと出れない部屋〉〜〜〜
『なんだここ。』
気付いたらここにいた。
『扉は開かねぇし、俺らどうやって入ったんだ?』
『え〜っと?愛してるゲームでどちらかがドキドキしたら開くよ』
「...悪趣味な」
『ほんとになー。ま、適当に終わらせよーぜ』
「な...!ちょっと待っ」
『愛してる』
ガチャ
『あれ、開いた。ってことは』
普段から恥ずかし気を感じないこいつが下向いてモジモジしてやがる
『...おーい、大丈夫か?』
「...しい」
『ん?なんて』
「そんなに見つめられると恥ずかしい」
『わりぃ、普段お前から感じない恥じらいがあったから物珍しさについ』
「わたしは珍獣か!」
今日の帰り道、こいつはずっと俺の事見てきた
【ないものねだり】
「ねぇ、自分が持ってないものって欲しくなるよね」
『どうしたんだよ急に』
「もう手に入れられないものだと余計にさ」
『もしかして...』
「もっと早くにすれば良かったって後悔だけが残るよね」
『また推しグッズ買うの渋ったのか!』
「はは...」 すぐ手の届く所にいるのに
『だから今日1日感傷的だったのか。〇〇の推し人気だもんな』
「本当に後悔してる」私の事見て、覚えてくれてるのに
『辛いよな、それじゃ...』ピロリン
『わりぃ、彼女委員会の仕事終わったぽいから先帰るわ』
「うんじゃあね」 10年以上の幼馴染ってだけで
『また話聞かせてな!』
「あんまり長話すると彼女さんに怒られるよ」心は私に向いてないの
『俺とお前は親友だからな!そういう感じじゃないだろ笑』
「はは...」あぁ、彼の心が欲しい
【好きじゃないのに】
「私これ好きじゃない...」
『じゃあ勝手に取って食うなよアホ』
目の前に座ってる幼馴染は俺の好物のエビマヨを取った挙句、好きじゃないと言ってきて思わずアホが出てしまった。
『大体、昔からマヨネーズ好きじゃないだろ。分かってるのになんで食べたんだ?』
「え〜?だって、〇〇君すっごく美味しそうにエビマヨ食べるから私もいけると思って...」
『好き嫌い見直すのはいいが、俺の好物を減らした罪は重いぞ』
「てへっ。じゃあ、今度作ってきてあげるね〜」
『...お前エビマヨ好きじゃないだろ。無理に作らなくても...』
「これから好きになるの!君の好きな物は私も好きになりたいし!」
『お前...そういう所だそ』
「なにが?!」
俺はこいつの事が好きじゃない...そう思わないと勘違いしてしまいそうだ