NoName

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8/7/2024, 1:22:24 PM

「ねぇ、ほんとに僕でいいの?」

「あなたがいいの」

「ほんとに??」

「ほんとに!!もう、何度も言わせないでよ、、、」


照れながら潤んだ瞳で僕を見てくる君

「あの、ちょっと、なんというか…」

「なによ?」

「信じられないから、もう一回、返事聞いてもいい??」

「えぇ〜!恥ずかしいわよ」

「お願い!!嬉しすぎて、もう一度聞いておきたいんだ」

「んー、わかったわよ」

ふふっと笑いながらもう一度僕からの言葉を待ってくれる君



「僕と結婚してください!!!」


今まで色んなことがあったけど、どうしても君と家族になりたくて、やっと言えた言葉。

潤んでいた彼女の瞳から一筋のとても綺麗な涙が頬を流れていく

今この瞬間、何よりも美しく綺麗なのは世界中探しても君しかいないと思う。


「遅いわよ。私はずっとその言葉を待ってたの。返事は最初から決まってたわ。」






「こんな私でよければよろしくお願いします。」















最初から決まってた

8/6/2024, 11:49:33 AM

「わぁ!!すごく綺麗!!」

車をいつもより少し走らせてたどり着いた場所は僕のお気に入りの場所。

一年を通してほとんど人が来ないプライベートビーチのような場所。

ほんとに、僕のプライベートビーチだったら良いんだけどね、、、





「でしょ?僕のお気に入りの場所なんだ」


「ねぇ、もっと近くに行ってもいい?」


そう言いながら、君は海辺に近ずいて行く。


寄せては返っていく波で楽しそうに遊ぶ君を見ていると、ここに連れてきてよかったって思える。



「ねぇ!早くこっちに来て!!」


「ん〜?」


「ここ見て」


「えいッ!!」


「わぁ!冷たいよ!!」


君の指した場所を見ると、手で掬った水をかけられる


「あはは!!どう?涼しくなった??」


そう言いながらイタズラが成功した子供の様な無邪気な顔を僕に見せてくる


「ん〜、どうだろッ!」


「わぁぁ!?冷たいよ」


「どう?君も涼しくなった?」


むーっと頬を膨らませながら僕の方を見てくる


「涼しくなったけど、あなたはまだ暑そうよ?」


笑顔でそう言うと君はまた僕に水をかけてくる。

ころころ変わる君の表情が僕を本当に癒してくれる。



うん。やっぱり君は太陽みたいに僕を照らしてくれて、太陽みたいに僕を暖かく時には熱いくらいに包み込んでくれる。



これからも、君のその太陽の様な笑顔を僕が守らせて。











太陽

8/5/2024, 12:20:45 PM

教会の前を通った時、鐘の音が聞こえてくる

新郎新婦が家族や友人に見守られながら幸せな笑顔を浮かべて1歩1歩階段を降りてくる。

たくさんの拍手や花びらを二人は沢山浴びながら



そんな誰かも知らない人の結婚式をどこか羨ましく見てしまう。


もし、あの時あの人の元から去る前になにか一言でも私の気持ちを伝えていたら、今、私の目に映る幸せそう二人みたいになれてたかもしれない。



あの時の私は、あなたの夢を応援しているって言いながら、何もせずあなたから逃げてしまった。


なんで逃げてしまったのだろう。


なんで気持ちを伝えなかったのだろう。


一言でも思いを伝えられていたらなにか変わったかもしれない。



そんな事ばかり最近は考えてしまう。
いくら考えたって仕方が無いことなのに。

でも、もう一度あなたに出逢えたのなら




「あなたのことが好き」





そう伝えたい。

伝えるだけでいい。

どうかもう一度あの人に逢いたい。

それから、伝えたい事と同時にどうしてもあの人に聞きたい事がある。















あなたの ''素敵な''夢は叶いましたか?












鐘の音

8/4/2024, 11:55:21 AM

つまらない事でも僕には大切な事だ。

今まで色んな人達に、

「それがお前の夢か?つまらないな」

「つまらない事にいつまでも意地になってる意味があるのか?現実を見たらどうだ」

そんな事ばかり言われてきた。

でも僕はみんなに ''つまらない''そう言われた夢を諦められない。

誰も応援してくれなくても、1人で叶えてやる。

そう思ってた。君に会うまでは…、








「素敵な夢じゃん」

「えっ、」

「だから!素敵な夢だって言ってるの!!」

「君は、僕の夢が ''つまらない'' って思わないの?」

「思うわけないじゃん、だってそれがあなたの大切な叶えたい夢なんでしょ?」

そう言って僕に君は微笑んできた

「それに、あなた自身が、自分の夢を ''つまらない'' なんて言ってたら本当につまらないものになるって私は思うよ?」

そうか…、1番 ''つまらない'' って思ってたのはもしかしたら僕自身なのかもしれない…、

僕自身が叶えたいって大切にしてきた夢を否定してしまっていたのかもしれない。

「ありがとう。君のおかげで気付くことがあったよ」

「そう。なら良かった。私はあなたのその ''素敵な''夢、叶うことができるように応援しているわ」

そう言いながら君はどこか寂しげな顔をして僕の前から立ち去って行った。









あの時の君へ

僕は僕の''素敵な''夢を叶えることができたんだ。

君にその報告をしたいよ。

次の僕の夢は

君とまた出逢う事だよ。

素敵な夢だろ?








つまらないことでも