「別れよ」
って貴方に言った。
『嫌だ。別れたくない』
どうして貴方はいつもこうなの。
全然接してくれなかったのに。
あれだけ私、言ったのに。直してくれなかったのに。
どうして最後は引き止めようとするの。
「結局、誰でもいいから彼女が欲しかっただけなんでしょ?」
『………』
図星かよ。何か言い返せよ。
ますます嫌いになる。
気持ち悪い。
付き合う前は、こんな人じゃなかったのに。
「自分勝手ね」
ー別れ際にー
「ごめん…俺、好きな人がいるんだ」
「気持ちは本当に嬉しかった。ありがとう」
『…そっか。伝えられてよかった』
「…じゃあな」
もう帰ろう。
そう思ったら、雨が降ってきた。
よかった。これで涙がバレなくて済む。
『あーあ。終わっちゃったな』
こんな事になるなら、告白なんてしなければよかった。
そもそも、出会いたくなんてなかった。
好きな人かぁ……。
『なんであの人の事好きだったんだろ』
通り雨で洗い流してくれないかな。
ー通り雨ー
100均の、ハロウィンコーナー。
スーパーの、さつまいも味のアイス。
来るのが早い、夕方。
涼しくなってきた、夜。
鳴かなくなった、蝉。
30°未満の、気温。
他にもたくさんの秋を感じる瞬間があると思う。
月見バーガーとか、秋刀魚とか。
食べ物ばっかりだ…w
まあ、人それぞれだよね。秋の感じ方。
ちなみに私は
「いつから制服長袖にする?」
って言う友達の会話です。
ー秋🍁ー
「宿題とか色々…」
「わざわざありがとうね」
『いえ、学級委員なんで当然ですよ』
「ごめんね…あの子、まだ行けないって」
「勉強は自分でやってるらしいから…」
「大丈夫だとは思うんだけどね」
『………』
「あ、ごめんね。立ち話しちゃって」
『大丈夫です。ではまた』
…誰の声だ
『……あれ』
〈…!!〉
見られた…!
『…待ってるからね!』
カーテンの隙間から、久しぶりに見た景色は
幼馴染の半泣きの顔だった。
ー窓から見える景色ー
丸い時もあるし
四角い時もある。
心って、本当に粘土みたいなの。
自分で好きに形を変えられるけど
変に力を入れたら、そのまま形に残っちゃう。
それが傷つくって事なの。
水を加えたら柔らかくなるけど
加え過ぎたら、グニョグニョになっちゃう。
それが依存し過ぎたって事なの。
形を変えることは、悪いことじゃ無い。
水を加えるのことも、悪いことじゃ無い。
けど、しすぎは良く無い。
貴方が壊れてしまうから。
ー形の無いものー