ヨルガオ(短編小説)

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8/29/2023, 3:25:31 PM

「やっほー!」

「今日も来ちゃった!」

『毎日飽きないね』

『でも嬉しい。ありがとう!』

「いいってことよ」

「てか、このノート、もうページが無くなっちゃう」

『本当だ』

『新しいノートあげるね』

「ちょっと待って!」

『……』

《…手話、少し覚えたよ》

『!!!!!』

〈凄い!!私の為に?〉

《…そうだよ》

《これで、たくさんお話しできるよ》

〈ありがとう!!大好き!!〉


ー言葉はいらない、ただ・・・ー


「」『』の会話は筆談で。

《》〈〉の会話は手話で。

8/28/2023, 2:43:04 PM

                 さっきはごめん
               20:18
別にいいよ。気にしてな
いし        20:20

                    よかった
                  20:21

                うそついたからさ
               20:22

                 なかよくしても
                 らえないって…
               20:22
大丈夫。心配すんな。
        20:23

俺はずっとお前の親友
だからな。   20:24
        
                  ありがとう。
                 20:25

             お前が親友でよかった。
            20:25

お前今何処に居るんや
        20:26

おい 20:26

返事しろ 20:26

📞キャンセル 20:26

📞キャンセル 20:27

今からお前ん家行くから
         20:27

10分もかからん 20:27

それまでなんもすんなよ 
         20:28


ー突然の君の訪問。ー

8/27/2023, 3:55:51 PM

「あの…大丈夫ですか?」

雨で少し濡れた、歩道で雨宿りをする美しい女性に

男性は声をかけざるを得なかった。

『…大丈夫です』

女性はそれだけを言うと、また前を向いて黙った。

悲しい声だった。

男は雨の中、走り出した。それは必死に。

何が男をこんなにも引き立たせるのだろうか。

近くのコンビニでビニール傘を買い、

女性の元へ戻った。

「あ、あの…………」

『…あ』

女性の視線と声は男に向けられなかった。

《全部僕が悪かった。許してくれ》

女性の目の前には、傘を持ったびしょ濡れの男性が。

『ありがとう』

そう言い、女性は男性の傘へ入って歩き出した。

呆然と立ち尽くす俺に背を向けて。


ー雨に佇むー

8/26/2023, 3:41:46 PM

8月25日

 今日はとても暑かった。文化祭の準備をした。来たのは私と先生だけ。
 明日も準備する予定になった。

8月26日

 今日も文化祭の準備をしに来たのは私と先生だけだった。LINEで皆んなに言ったんだけどな。
 先生に話したら俺からも言っておくって。意外と優しいんだな。

8月27日

 気持ちの整理がつかない。先生が好きだって言ってきて、体を触られた。気持ち悪い。そんな人だとは思ってなかったのに。結局誰も来なかったから、助けも呼べなかった。
 どうしよう。怖い。助けて欲しい。誰にも言うなって脅された。誰にも言えない。
 
 誰か、この日記をバレずに見つけて。


ー私の日記帳ー

8/25/2023, 5:06:04 PM

「こ、こんにちは」

「き、きょ、うはよろしくお願いいたします…」

男のくせに、めっちゃ緊張してるじゃん。

「あ、あの」

「最近は、何かされていらっしゃるんでしゅか!」

「あ……」

噛んでるし。

「ご、ごめんなさい……」

顔、赤……。

初めてのお見合いってバレバレ。

まったく。

運命ってのは分からないもんだね。

心の中でめっちゃ文句言ってた相手が

今の旦那になるなんてね。


ー向かい合わせー

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