ヨルガオ(短編小説)

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8/19/2023, 4:01:24 PM

お天気雨という言葉を聞いた事があるだろう。

空は晴れているのに、雨が降る天気。

その日には狐の嫁入りがあると言われている。

特別な天気の日には特別な事が起こる。

それじゃあ、

夜の空が昼のようになる天気は知ってるかな。

その天気は、音もなく一瞬にして昼になる。

空は青く、夜なのに太陽が出ている。

…いや、あれは月か。

月が太陽の様に光る天気だ。

……まあ、君は知らないだろうね。

この日には一体何が起こっているかなんて。

こんな天気は、君の世界に無いだろうから。


ー空模様ー

8/18/2023, 4:43:31 PM

鏡に映る自分を信用してはいけない。

それは自分とは正反対の自分だから。

人脈も性格も個性も何もかも。

だからこそ、恐ろしいのだ。

彼らは入れ替わろうとしている。

自分という存在意義を見せつけたいがために。

本物よりも優れ、認められるために。

貴方が産まれて死んでいくまで

彼らは機会を窺っている。

誰よりも貴方のそばにいたのだ。

真似をすることなんて容易いだろう。

もし、入れ替わる事が出来たなら

それを貴方じゃないと認識する人は存在しない。


ー鏡ー

8/17/2023, 11:08:11 AM

埃を被った物は捨てなさい。

何ヶ月も使っていないから。

壊れた物は捨てなさい。

使えないし、持っていても意味が無いから。

古くなった物は捨てなさい。

使いづらいから。

自分に合わない物は捨てなさい。

周囲に白い目で見られるから。

忘れていた物は捨てなさい。

貴方には必要ないから。

たとえ、どんなものでもいつかは捨てる。

それが友情や愛情だとしても。

捨てることの出来ないものなんてない。

最後には、全て忘れるから。


ーいつまでも捨てられないものー

8/16/2023, 4:07:52 PM

誰にだって、自分にしか無いものを持ってる。

もちろん僕もね。

その強みが、誇らしさに変わる。

でも、その誇らしさが少しずれるだけで

自慢になる。

誰だって自分が一番でありたいものだ。

自慢されていい気分になる人は少ないだろう。

そのすれ違いで

「誇りを汚された」

と勘違いしたり、されたりすることを忘れずに。


ー誇らしさー

8/15/2023, 4:05:53 PM

海って好き。

心みたいに浅くて深いから。

大きな波が来ることもあれば

心地いい波が来ることもある。

昼はあったかいけど、夜は冷たいところとか。

毎日違った顔が見れる。

私は夜の海が好き。

黒くて、深くて、穏やかで、冷たいから。

ほんと、君みたいな海なの。

…悪口じゃ無いよ。

それぐらい好きってことなの。


ー夜の海ー

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