ヨルガオ(短編小説)

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7/5/2023, 10:42:42 AM

「あれがデネブ。一等星なだけあってやっぱりわかりやすいね」

「で、デネブの下に光ってるのがアルビレオ」

「その二つと他の星を十字架に繋いだら……」

「ほら、はくちょう座の出来上がり」

『本当だ…凄いね』

「そんな…まだまだだよ」

『………だね』

「ん?」

『星が…綺麗だね…』

「………」

「本当に綺麗だよね。カシオペヤ座とか夏の大三角とか……。一つ一つがキラキラしてて綺麗だよね」

『………』

『そっか…やっぱり私なんて…』

「なんか言った?」

『ううん…何でも無いよ』


ー星空ー

7/4/2023, 10:38:42 AM

朝起きて、ご飯を食べ、仕事をして、布団に潜る。

朝起きて、ご飯を食べ、仕事をして、布団に潜る。

起きて、食って、働いて、眠る。

人間はこれを毎日している。

正直つまらない。

人生は一度っきりだ。もっと冒険しても良くないか?

…とか言いつつも、俺は今パソコンの前に居る。

人間って結局、頭の中では考え放題だけど

行動に移そうとは思わないもんだな。

そりゃそうだ。

本当に正しい行動がわからないんだから。

人間は間違えることを1番嫌う。

それが正しいのかも知れないのに。

俺たち人間には、そんな真相なんて分かりっこない。


ー神様だけが知っているー

7/3/2023, 10:15:16 AM

この道をまっすぐ。

そしてここを右。次は左。

またまっすぐ進む。

走って、また走って。

君がどれだけ逃げても、僕は追いかける。

喧嘩別れなんてごめんだからね。

あ、君が右に曲がったのが見えた。

そっちは行き止まりだ。やっと追いついた。

この道の先に君がいる。ここを曲がったら君がいる。

そっか…。わざと行き止まりに走ったんだね。

やっと僕に心を開いてくれたのかな?

『はぁ…はぁ…』

『こ、来ないで…。ス、ストーカー!!!』

今更叫んでも遅いよ。


ーこの道の先にー

7/2/2023, 10:30:48 AM

僕は小さい頃から守らなければいけない事があった。

それは

【日差しには絶対に当たらない】事だ。

理由は知らないけど、不思議に思った。

だって、雨の日に村の子に聞いたら

「日差しはとってもあったかくて、優しいんだよ」

と、言われたのに…。

日差しは太陽っていう星の光らしい。

そういえば、その太陽って言うものも見た事無いな。

どんなものなんだろう…。見てみたい…。

僕はカーテンを開けた。

あぁ……。あれが太陽で、これが日差しなんだ…。

話に聞いてた通りだ…。

あったかい…な……。

日差しに包まれながら、

ヴァンパイアの子供は灰になった。


ー日差しー

7/1/2023, 10:56:16 AM

白い翼に、頭にある輪っか。

私は天使になった。

この身体なら何でもできる。

空だって飛べる。前の身体とは大違い。

早速彼に会いに行こう。

やっと会え…る………。

……。

…あの女の子….

2人とも、楽しそう…。

貴方にだって…好きな人ぐらい出来るよね…。

そっか……。

私じゃなかったか。


ー窓越しに見えるのはー

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