ヨルガオ(短編小説)

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僕は小さい頃から守らなければいけない事があった。

それは

【日差しには絶対に当たらない】事だ。

理由は知らないけど、不思議に思った。

だって、雨の日に村の子に聞いたら

「日差しはとってもあったかくて、優しいんだよ」

と、言われたのに…。

日差しは太陽っていう星の光らしい。

そういえば、その太陽って言うものも見た事無いな。

どんなものなんだろう…。見てみたい…。

僕はカーテンを開けた。

あぁ……。あれが太陽で、これが日差しなんだ…。

話に聞いてた通りだ…。

あったかい…な……。

日差しに包まれながら、

ヴァンパイアの子供は灰になった。


ー日差しー

7/2/2023, 10:30:48 AM