ヨルガオ(短編小説)

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6/5/2023, 12:26:24 PM

「急に暑くなったな」

『……そうだね』

「…お前、半袖にしないんか?」

『あ、……。うん。まだ新しい半袖買ってなくて』

「ふーん…。あ、俺こっちだから。またな」

『……うん。じゃあね……』

………。

この時間がずっと続けばいいのに。

〈はぁ?半袖が欲しい?何言ってんだよ〉

『…最近暑くなってきて…』

〈関係ねーよ。金の無駄。それにそれもバレるだろ〉

『………で、でも』

〈口答えすんじゃねーよ〉

『痛……』

〈うるせぇ、黙れ〉

『〜〜〜〜〜!』

痛い。

苦しい。

………。

またねって言ったら、よか…


ー誰にも言えない秘密ー

6/4/2023, 11:00:21 AM

「……え」

家に着いた俺は、思わず目を疑った

誰もいないはずのリビングに灯りが灯っていたからだ

泥棒か……?

恐る恐る玄関の扉を開けた瞬間

《おかえりー!!!!!》

勢いよく娘が飛びついてきた。

「うわぁぁ!!!!」

驚いた俺は尻餅をついた

「え……何で……」

〈おかえり、あなた〉

「………ただいま……」

久しぶりに妻と娘に会えた。

ああ…リビングが狭くなったな……。

………。

2人が居ないと…寂しいな。


ー狭い部屋ー

6/3/2023, 10:15:31 AM

(前回と繋がってます)

「え〜本当かな〜??」

『本当だってば〜!』

『……』

『そう言えばさ、今って女の子同士の恋愛も当たり前になりつつあるよね。…Bは……どう思ってる?』

「私?…そうだなぁ〜…」

「別に、全然ありだと思うよ。好きになったのが同じ性別の人なだけであっただけなんだから」

「恋愛って人それぞれだもん」

『そ、そうだよね!!!私もそう思…………」

「あ、でも〜」

「私は普通に男の子と恋愛するかな〜」

『……え』

「そういう恋愛もいいとは思うけど、私には縁が無いな〜」


ー失恋ー

6/2/2023, 10:54:17 AM

「ねえねえ、Aって好きな人いる?」

『…え〜。急に何よ〜』

「なんとなく気になっただけ!…で?いるの?」

『ん〜…今はいないよ』

「え〜本当かな〜??」

『本当だってば〜!』

正直…言いたい。

私は目の前にいる貴方が好きって。

でも、口に出したらきっと私は拒否される。

別に、同じ性別の人を好きになるのはいい事だ。

ただそれが当たり前になっていない人がいるだけで。


ー正直ー

6/1/2023, 10:42:50 AM

癖っ毛の私にとってこの時期は憂鬱では無い

確かにジメジメして髪がおかしくなるけど…

でもそんなの関係ないの。

「あ、今日めっちゃ髪くるくるしてるなw」

『もう本当に嫌になるよ』

「でもこういう髪もお前には似合うよな」

「俺好きだわ」

『あっそ』

貴方のその言葉を聴けるのだから。


ー梅雨ー

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