涙の理由
. (後ほど書きます…!!!滞納がエグい…;゚∇゚)
ココロオドル
. (まだ途中です…orz随時更新します…!!!!)
「ようこそ、ダンスパブ『ザ リバティスワン』へ」、丁寧なお辞儀とは裏腹にも、歌うような口振りでスタッフは告げる。
週末の仕事疲れを吹き飛ばしてくれるほどの喧騒の地、社交の場を求めてフラッと立ち寄ったのは名前の知れた有名店というほどではないのだが、以前から電光が照る外看板と目を合わせては、それから足元に視線を戻して帰路を辿っていたのだ。そして今日ようやく都合がついて、自然と足を運んでいた。
「ダンスパブとはいえ、酒の揃えもいいな。ソムリエまでいるのか」、気取らない適当な酒を1杯注文して、パブの音に身を委ねてクルクルと踊る人たちを観察する。(なんだ…?)壁にもたれかかって一人、別段グラスを持っているわけでもなく、ただゆっくりとパブの全体を眺めていた。混雑気味である店内で、彼女を目立たせるものはなにもないはずなのに、どうも、目を奪われた。身を包んでいるワンピースだって、装飾も控えめだし__いやそれは、とても…本当に美人ではあるが、それを別として不思議な吸引力が彼女には、あった。強いていえば…背筋?__ああ、そう……ピンと伸びた背筋か…「失礼。隣にいても?」「ええ、どうぞ」そっと壁にもたれて、彼女と同じようにする。
「常連なの?」「初めてだよ。なんとなく、酒が飲みたかったんだ」「そうなんだ?てっきり、踊りたいのかなって」「ハハ…君とならいいな、ただ、週末って人が多いね。ここじゃ賑わっていて踊りにくいよね」
束の間の休息
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目の前の彼女は小さく呼吸をおいて、あなたに残酷に宣言する。「今すぐ、寝てください」。ジッ…と私の瞳孔のさらに奥を見据えて、身をかがめていた。「私ってそんなに眠たそうかな?」、同居人はその高貴な視線から私を解放して、それから大きく溜め息をもらした。彼女の両手にひとつずつ握られたお揃いのマグカップからも、(彼女を怒らせるなんて)と溜め息をつかれている。「ごめん」、と、そっと触れるように目を合わせた。それで彼女はむくれたお顔を元どおりの可愛い顔にする。「淹れ方わからなくて、インスタントだけど…飲んで!」、彼女は左手側のカップを私の手に掴ませる。「ン、ありがとう」。ひとくち、ふたくち__コーヒーはその苦味と温もりを全身に満たしながら胃に運ばれる。「小休憩にするよ。…その間、ここにいてくれる?」、聞くと彼女はご機嫌に頷いた。