「寒くなってきたね〜」
妹はそう言いながらこたつでみかんを食べていた。
「ねぇ!今年も雪降るかな!?」
妹は雪が降って欲しいみたいで、この時期になると雪が降っていないかいつも外を眺めている。
私は雪は降って欲しくない。なんせ道路が雪で満たされてしまい学校に行くのが困難になってしまう。
電車ならまだ遅延で許されるだろう。しかし私はバス通学だ。バスに遅延なんてない。
雪のせいで遅れたと言っても遅刻扱いだ。
「私は雪降って欲しくないな…」
「なんで!?雪が降ると楽しいじゃん!! 」
妹は信じられないと言った顔をしてこちらを見ていた。
「雪だるまとかも作れるし、友達と雪合戦もできるし…色んなことできるじゃん!!」
そう楽しそうに話す妹を見て「犬」みたいだなと思った。
だとしたら自分は「猫」なんだろうか…
そんなことを思いながら私はみかんの皮を剥いた。
「最近空模様が怪しいねぇ…」
麗がそんなこと言ってたなぁ…なんて思いながら俺は家に帰った。
確かに最近雨はすごい降るし雷の音はよくする。
あいつ、普段はぼんやりしてるくせにそういうのはよく見てるよなぁ…。
「…雨が降る前に帰るか」
今日も天気予報は夜から雨模様だった。
雨は嫌いじゃないが、雷が怖いんだ。
そうして俺は急いで帰ることにした。
「はぁ...」
私には彼氏がいた。
でも、彼が他の女と浮気しているということを知ってしまい別れた。
彼との思い出を忘れるために彼と撮ったプリクラを捨てようと思ったんだが、どうも捨てられないのが現実だ。
捨てたいのに。何故か捨てられない。
気がつくと涙が溢れていた。
プリクラが捨てられないくらい彼と一緒にいた時間が楽しかったんだろうな...。
でも、もう私は彼の彼女では無いんだ。
彼とは他人なんだ。
いつまでもクヨクヨしてないで、前を向いていよう。
そう思い、彼との思い出をゴミ箱へ捨てた。
【面白いことが起こったから書かせてほしいんだけど、話してもいいですか?】
【これは、僕が精神的にやられていて、死のうと考えちゃった時の話なんだけど...】
気づいたら自暴自棄になっていたみたいだ。
だから自分は海に行くことにした。
ぼーっとしてたら気づいたら周りは暗いし誰もいない。
あわよくばこのまま海に呑まれてしまわないかな。
誰にも見つからない場所でそのまま...
そう思いながら夜の海へと向かっていった。
「...さん!湊也さん...!」
目を覚ましたら自分は病院にいた。
なんでここに...?
助けてくれなかったら楽になれたのに...
「よかった...!あなたが海で溺れているのを彼が助けてくれたんですよ!」
自分のことなんて助けなくてよかったのに...
でもお礼は言わないと、
「あ...ありがとうございます」
『いいんだよ、今後はこんなことしない方がいいよ』
「え...?」
『これからいいことが起こるかもしれないから』
そう言うと去っていった。
まるで自分の未来が見えてるみたい...。
なんかムカつく...。
実際いいこと...?は起こった気がする。
これまで全然話しかけてこなかった人が急に話しかけてきたり、僕の好きなことが他の人に褒められたり...
クラスに居場所ができた気がする...!
あの人はこれを見越して言ってたのかな...
【ちなみにフィクションじゃないからね!?】
【実際にあった話だから!】
「体だけじゃなくて心も健康でいましょうね〜!」
最初聞いた時に心の健康とは...?って感じだったな
体の健康はまぁ分かる。病院で人生の大半を過ごしたくないし。
でも、心の健康って何!?どうやって治すん!?ってそのときは思ってたな...
今となって「心の健康」が大事だと思い知った。
どんどん大人になる事に病みやすくなって...
「どうして生きてるんだろう」なんて自分の存在意義を問うくらいまで酷くなってしまった。
でもひとつだけ、それを改善する方法がある。
それは「推しの存在を作ること」(3次元ならなお良し)
実際自分に推しができていなければいつ命を終わりにしてもおかしくなかった。
推しが元気そうな様子を見て「まだ死ねないな」なんて思ってしまったんだ。
これからも、推しとともに心身共に健康にしていきたいな!なんてね...