どんなに大切な時間でも、全て平等に訪れる無。
その中で人はなんと思うのか、なんと言うのか。
次も会えると思っているのなら
「さようなら」「バイバイ」
という事が多い。
でも、もう次が無いとしたら?
記憶の中でしか会えないとしたら?
さようならなんて言わない。
「またね」
光と闇の狭間で君は何を思うだろう。
上を向けば光があり、下を向けば闇がある。
その真ん中に居る君は何を思って、どちらに行くのか。
気分が上がるから光の方へ行くのか、少し疲れたから闇の方へ行くのか。
でもきっと光も闇もどちらもなくてはならいのものなのだろう。
ずっと明るければそれはそれで疲れてしまうし、ずっと暗いところにいれば嫌な方にしか考えられなくなってしまう。
どちらか1つではなく、どちらも大事。
光と闇の狭間にいる時こそ自然体であり、それこそ偽りのない君自身だと言えると思う。
あなたの声はいつでもすぐわかる。
どんなに遠くても、見つけられる自信がある。
どんなに人混みにいても、手を伸ばせる。
泣いていたら、すぐに駆けつける。
それでもどうか、どうか泣くのは私が近くにいる時にして欲しい。
1人で悲しんでいる時間が長くないように。
泣かないでなんて言わない。
けれど、わがままだけど、泣く時は1人で泣かないで。
周りの人がコートやモコモコのダウンを着る時期になってきた。
早い人はマフラーもしている。
そんな中、長袖は着ているがコートは薄手の物を選んでいる私。
外に出ると寒いと体を震わせるが、10分も早歩きしていれば暑くなってしまう。
そんな私が厚手のコートを着るなんてまだ先の話で、マフラーなんてきっと年を越してからでないと付けられない。
私の冬のはじまりは、もう少し先になりそうだ。
みゃーと鳴く声に耳を傾けると路地裏で子猫が数匹固まっていた。
とても可愛かった、でも触ってはいけないとおばあちゃんが言っていた。
触ると人間の匂いが着くからお母さん猫がお世話をしなくなると。
触りたい欲を我慢してじっと眺める。
小さい手足を動かしお母さん猫を探している様子は、嫌なことを全部忘れるほど癒された。
しばらくしてお母さん猫が帰ってきて私を見ると警戒してか子猫にも近づかなかった。
悪いと思いスグ距離を取りコソッと覗くとお母さん猫は子猫達を毛ずくろいしてからご飯をあげていた。
17時を知らせる鐘がなり、暗くなってきたので帰ることにした。
また明日も会えますように。