夜更かしをしているとふと外を見たくなる時がある。
ベランダに出て空を見て、遠くの建物を見る。
まだ夜だと少し風が冷たくて気分があがる。
視線を落とすとアイスを食べている人影。
せっかく起きているのだから、と夏に合わせて出しておいた下駄を履く。
カランコロン鳴るのを少し抑えてコンビニへ。
夏が来たぞ! といわせるスイカのアイスをひとつ買って来た道を戻る。
夏なのにまだ涼しい風、カランコロン鳴る足元、手元にはアイス。
少し立ち止まって、このまま始発を待って遠くへ行きたいと思いつつ、そんなことは出来ない自分に笑いながらまたカランコロンと鳴らす。
家に着いたらまた空を見上げながらアイスを食べる。
遠くへ行きたい
君と僕はもうかれこれ10年くらいの仲になるけど、お互い実は重要なことは知らないよね。
見た目や職場とかなにも知らない。
多分聞いたら教えてくれるだろうけれど、こちらも聞かない。
そんな君と僕だけど、お互い話したい時にLINEしたらすぐ返事がくる。
それが半年後とかでも、つい昨日まで話していた延長戦のように話せる。
そんな気心しれた君のことが大好きだ。
大好きだったが正確かな。
君にとっては大きな分岐点に入って、僕はいままでのように気軽にはLINE出来なくなった。
というよりしなくなった。
悲しいけれど、嬉しい。
嬉しいけれど、悲しい。
ふとした時にLINEしたくなるのは君なのに、出来ない。
年月が経てばそういう事があるのは分かっていたのにね。
それでもお互いの誕生日や年始にはLINEを送り合う。
それが今できるお互いの友情。
いつも通りの日。
少し寒いと思いつつ家を出た。
駅に向かって歩いていると風が吹き、1枚の花びらが上着にくっついた。
ふと周りを見渡すとそこには春爛漫があった。
一輪一輪風が吹く度に揺れ、桜吹雪が舞う。
まだ咲いていないだろうと思っていたが、もう春は来ていた。
今年もまた、新しい出会いが始まる。
自分の考えを出すのはいけないと思っていた。
言ったところで自分の言葉なんて無いものとされてきた。
可愛い子、頭のいい子、友達が多い子の言葉は強かった。
徐々にココロに重しが乗っかった。
違うと言おうとしても重しがのしかかり言葉を発せなかった。
そんな中、高校生になったら人と違う意見も言えるようになった。
自分を持っている友達を見ていて、かっこいいと思った。
そして友達を見て自分が思っていることを言っていいと分かったのは、大きかった。
そこからココロの重しは少し軽くなった。
これからも自分が言いたいことを言えるように、ココロが苦しくなる前に息が吸えるように頑張りたい。
いつもお仕事お疲れ様
いつも家事お疲れ様
いつもいつも、ありがとう
感謝してもしきれないほどのありがとうが沢山ある
そんな貴女だから、大人になってもサンタさんが来てくれたんだよ
現金という現実味が強いサンタさんだけど
先に起きた貴女は
「ねえ!サンタさん来たんだけど!大人になってもサンタさん来てくれるんだ!!」
って喜んでたね
「お仕事頑張るいいこだったからじゃない?」
ってサンタさんは2度寝したけど
サンタさんからいつも頑張っているあなたへの贈り物