10/24/2024, 11:11:57 AM
「行かないで」
あなたが遠くへ行ってしまう。
うっかり手を離してしまった風船のように。
いつまでも見える背中はとてもたくましい。
私は勘違いしていた。
私は一人でも大丈夫だと強がってしまった。
ここにいてと言えなかった。
行かないでと言いたかった。
飛んで行ったあの風船はもう帰っては来ない。
10/23/2024, 11:06:18 AM
「どこまでも続く青い空」
顔をあげると、高く高く薄い雲が流れている。
気づいていないだけですでに季節は秋だった。
過ぎた日を想い、後悔に身も心も閉じ込める日々。
どこまでも続く青い空を羨ましく見上げる。
涙の理由には目を伏せて、がむしゃらに
曇った胸の内を言葉に変えて、また泣いて。
濁った視界に映るものはただの虚構だけで
本当に青い空は見えてなどいなかった。
10/23/2024, 9:42:29 AM
「衣替え」
洋服箪笥を秋と冬とで埋め尽くす
薄手の長袖、厚手のニット
昼の暑さはまだ続く
迷い迷いの衣替え
こともなげに過ぎ行く時間と
進む季節の歩みの遅さ
さりとて、広がる秋晴れの空
10/22/2024, 2:41:59 AM
「声が枯れるまで」
荒れる波間の岩の上、人魚は唄う
海の男を恋に狂わす魔性の人魚
されど、求めるはあの人ただ一人の呼び声
人魚はこいねがう
波に揺られる大船の甲板に立つあの人へ
とどけ、とどけと声が枯れるまで
吹き荒ぶ風は美しき歌声をさらい
あの人の耳へはとどかない
10/20/2024, 11:42:51 PM
「始まりはいつも」
おはようございます
昨日は良く眠れましたか?
頭の中で自分自身に声をかける。
1日の始まりはいつも、自分への挨拶だ。
朝夕は冷え込んできて毛布を手放したくなくな
る。だけど、起きなきゃいけない。
どんなに眠かろうと朝日を浴びて、朝食を摂る。
絶好調ではないけれど、それなりに動ける。
それで良しとしよう。
今から出かける人へ、行ってらっしゃい。
これから眠る人へ、おやすみなさい。
毎日、お疲れさまです。