谷折ジュゴン

Open App
10/14/2024, 3:36:11 AM

「子供のように」

物を無くしたらこの世の終わりのように泣いて

大人に叱られれば一丁前に反抗し口を尖らせる。

楽しみなことがあれば前日からはしゃいで

素直に全身全霊で感情を表した過去。


今は胸の中で静かに噛みしめることが

最大限の感情の表現になった。

ただし、鈍くなったわけではない。

感情を隠す知恵を身につけたのだ。

だから、顔には出ていないだけで

心の中では素直な子供のように感情は動いている。

10/1/2024, 12:36:33 PM

「たそがれ」

暗いのに明るい 明るいのに暗い

なんだか摩可不思議な時間にございます。

水平線に沿うように熟した柿色の帯。

さらに上は濃紺のお着物。

お空はとってもミステリアス。

そして、とってもお洒落さんなのですね。

10/1/2024, 6:57:20 AM

「きっと明日も」

平穏無事であるように。 成長ができるように。

刺激的であるように。 生きて会えるように。

きっと明日も様々な人たちが

今日とは違う1日を迎えるのだろう。

9/30/2024, 3:15:02 AM

「静寂に包まれた部屋」

雨に佇む。聞こえるのは胸の鼓動と雨の音のみ。

そこはあたかも静寂に包まれた部屋のごとく。

僕の心の灯火は、弱い通り雨のような

些細なことでも消えてしまう。


空が泣く。本気の恋と勘違いした苦い香水の香りも

君との予定で埋まったカレンダーも全部洗い流す。

君の心が世界に一つだけではないことを忘れ

突然の君の訪問に僕は踊るように浮かれていた。

時間よ止まれとは言わない。

でも、あの頃の夜景は綺麗だった。夜明け前の

小さな窓から見える景色全てが鮮やかだった。


目が覚めるまでに君の声が聞こえる気がした。

愛する言葉はいらない、ただ……

形のないものを掴むように君を求めてしまうのだ。


君が別れの時を告げる。

不完全な僕はまだ、涙の雨に佇んでいる。

9/29/2024, 5:16:35 AM

「別れ際に」

何を言おうとどんなことをしようと

別れることは変わらない。

二度と会わないかもしれない。

だけど、お互い後腐れがないよう

「さようなら」だけでそれで終わり。

思い出を大事に抱えて別の方向を見据える。

Next