9/23/2024, 11:08:08 AM
「ジャングルジム」
一度入ると出られなくなりそうな四角い構造。
服と手に染み付く錆のにおい。
靴底から落ちた砂のざらりとした手触り。
真っ直ぐ登らず、縦に横にあるいは斜めに。
反対側から登る友といつの間にか競争になって
負けるのはいつも自分。
てっぺんに着いたら空を眺めて息を整える。
気づけば辺りは夕暮れに。
友は華麗に着地しバイバイと手を振り駆けて行く。
自分はジャングルジムの途中に止まって
バイバイと手を振り返す。
さよならまた明日。
9/22/2024, 1:51:22 AM
「秋恋」
凍てつく風が吹く前に貴方の傍へ寄れたなら。
高揚するこの気持ち褪せる前に貴方へ贈る。
月を肴に貴方と語らい、肌寒い日は枕を共に。
秋の夜長は貴方なしでは越えられぬ。
恋うる心に飽きは来ぬ。
9/20/2024, 11:11:44 AM
「大事にしたい」
自分の言葉づかいに対して慎重になっている。
どんな言葉が相手にケガをさせてしまうのか。
どういう文脈で相手に読まれているのか。
厳密な確認は取れないのに、臆病になっている。
だから、全く書けないこともある。
だけど、この慎重さが自分の心を守っている。
書くものになるだけ角がたたないように、
これからも言葉に対する慎重さを大事にしたい。
9/17/2024, 10:56:12 AM
「花畑」
海側にひまわり。山側にコスモス。
その間を自転車で駆け抜ける。
夏と秋の境界線を走っているようだ。
ひまわりの弾けるような黄色は海の青さに映え、
そして、コスモスは深い緑の山を背景に
濃淡のあるピンク色の花弁を揺らしている。
まだ暑さが残る空気に金木犀の香り。
あのひとときが幸福であると、今も思う。
9/15/2024, 1:03:43 AM
「命が燃え尽きるまで」
明るく激しく燃え上がることもなく
ずっとくすぶったままでいいかもしれない。
ふとした時の赤々としたきらめき。
そのぬくもりを感じることができたら
それだけで十分だ。