結猫

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11/6/2024, 12:22:39 PM

春の日差しのように暖かく柔らかい光のような雨は私の凍った心を雪解けのように溶かしてくれる。包み込むように、寄り添うように
そのような存在に私は、憧れるのだ。

11/5/2024, 10:53:25 AM

一筋の光が灯る
でも、私は暗闇の中から動かない。
春の麗らかな陽光のように、私の蝕んだ心を癒す。
でも、私は暗闇の中から動かない。
光は辺りを絶えず照らしている。
でも、私は暗闇の中から動かない。
淡くて、今にでも消えてしまいそうだ。
でも私は、暗闇の中から動かない。
——何故......って?.........光に近づけばつ近づくほど、光は強くなる。そして、暗闇もより一層暗くなるからよ。 
1度、光を知ってしまえば、今まで耐えられていたはずの暗闇に耐えれなくなるの。
そこに光の化身が現れた。
どうやら、私を光の方へと行かせたいみたいだ。
手を差し出してくれている。——取る意味など無い。
それなのに、私は光の方へと一緒に歩みを進めていた
辿り着いた先には楽園があった。
あぁ、そうか、次に来る暗闇までここで心を癒やせばいいんだ。暗闇が絶えないのなら光の絶えないのだから。

                      

11/4/2024, 3:41:29 PM

栗色の髪。
紅葉色の頬。
イチョウ色の目。
哀愁を誘う雰囲気。
大人びたたたずまい。
"イロハ"そう名乗る少年は秋を体現していた。
小学5、6年生くらいだろうか。そのくせに社会人の俺を『少年』なんで呼ぶ。

俺の上司は気分で言っていることがコロコロ変わる、人によって態度が変わる、高圧的に怒鳴る、自分のミスは部下のせいにするのに、部下の成果は横取りする。典型的な嫌いな上司という条件に全て当てはまっているんじゃないかと思う人だった。
俺は今日も上司に理不尽に怒鳴られ、むしゃくしゃしがおさまらずそのうち昼休憩になった。俺はこのまま会社にいたら上司が嫌いと態度に出そうだったのでなんとなくイチョウの木のとこに行った。イチョウの木の下にあるベンチで座り、愚痴をこぼしていた。そうしたら『どうしたんだ、少年。そんなにイライラして』と声をかけられ、声のするほうを向くと
小学生がいた。「君、小学生だろ?学校はどうしたんだ?」『心配ない。学校というものやらには行っていない』深く追求する意味もないのでそうかと返事をした。『ところで少年。貴方はなぜそんなに気が立っているのだ。』「さっきから少年って、俺はそんな歳じゃないしどっちかというと、君の方が少年じゃないか。はぁ、、、」しまった、いくらイライラしてても子供に当たっちゃダメだよなと思い。『すまん、イライラしてて当たってしまった』と言いもう一度謝ると『いや。大丈夫だ。私の方こそすまない。気が立っているときに話しかけるべきではなかったな。すまない配慮にかけていた』と言った。これではどちらか大人なのか分からない。俺は気がつくと子どもに「実は—-」と上司の愚痴を言っていた。『そのような人間が上に立っているのか?人間の上列関係は複雑なのだな。そのような奴は自分の立場にのぼせ上がっているだけだ。貴方のほうが何倍も立派だ。』と言われた。
俺は外見と言ったことの内容がそぐわなすぎてしばらくポカンとしていたが「ありがとう」といい昼休憩が終わるからと子どもに別れを告げた。
それがイロハとの出会いだ
それから俺は度々イロハの元へ相談(愚痴)をしに行くようになった。イロハはその度真剣に相談に乗ってくれた。『理解できないから嫌いなのだ。全部がそうとは限らないがな。でも、無理して理解しようとする必要はない。疲れるだけだ。まぁ、もちろん多少は理解しようとすることも大事だ。時と場合、その人間の性格にもよるが』と相変わらず見た目とそぐわない言動だ。そんな日々を繰り返すうちに俺とイロハは仲良くなった。深くは関わっていないが気兼ねなく話せる関係といったところだろうか。
そのうちイロハが少し具合悪そうになっている日が続いた。「イロハ大丈夫か?顔色悪いぞ」『大丈夫だ。問題ない』「そうか?ならいいけど、本当にしんどくなる前に休むんだぞ。」『あぁ』その後しばらく沈黙が続いた。少し気まずくなって「そういえばこのイチョウの木、病気なんだってな。近々伐採するんだって、もったいねぇよなぁこんなに綺麗でまだ若けぇのに。」
——いつも表情が変わらないイロハの表情が少し強張った。それ以降会話らしい会話はなく昼休憩は終わった。それから俺は仕事が忙しくなり、イロハに会えない日が続いた。仕事がやっとひと段落つき「久しぶりにイロハのとこ行ってみるか」と思いイチョウの木のとこに行った。そこにはイチョウの木が無くなっており代わりに切り株があった。「あぁ切られてしまったのか」と思いベンチに座りイロハを待っていた。しかしイロハは来なかった。次の日もその次の日もそのまた次の日も。切られてしまったのイチョウの木の種類は"イロハ"イチョウというらしい。「ハハッ、まさかな」
———————イロハとは2度と会うことはなかった。

11/3/2024, 10:25:04 AM

鏡か.....昔は怖くて鏡を見ないようにしてたな
怖がりのくせに、怖い本を読んでトイレに行くたびにびくびくしてたっけ。
鏡のなかの自分と入れ替わるとか
合わせ鏡に未来の自分が映るとか。
霊界と繋がっているとか。
鏡の前でじゃんけんをすると鏡の中の自分に負けると鏡の世界に引きづり込まれるとか。
そんなことないってわかってるのに今もちょぴっとだけ怖い。
——-え?なに鏡の前で鏡の中の自分に向かって『お前はだれだ』と毎日問い続けると精神が壊れるって?
なんでそんなこというんだよ!寝られないじゃないか!!という会話を修学旅行の時に話したっけなぁ
結局、皆んな怖い怖いとか言いながら夜更かしして先生が起こしても起きないくらい爆睡したっけ。

                      

11/2/2024, 11:06:29 AM

眠ることが嫌いだ。
幸せな夢を見るからだ。

1ヶ月ほど前、私たちは少し遠くへ泊まりに行った。
その帰りだ。居眠り運転手がこちらへ突っ込んできた
家族は私以外皆死んだ。
それからだ、私が幸せな夢を見るようになったのは
皆何事もなかったかのように普通にいて当たり前のように当然と食卓を囲んで楽しそうに話している。
そこで、いつも目が覚める。
一気に現実に引き戻される。
周りの大人たちは私を"かわいそうな子"と同情の目線を向ける。
——-ただ、親友のあの子だけは、なにも言わないでそばにいてくれる。私がどれだけ泣いても、暴言を吐こうと、次の日には、いつものように話しかけてくれる。それがとてつもなく嬉しく、ありがたく思った。
でも、やはり夜は来るし眠気もおそう。
眠るまえにあの子の暖かさと、睡眠への嫌悪をいだきながら私は今日も眠りにつく。

                      

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