さて、僕はそろそろ行かないといけない
君たちといっしょに過ごして、色々なことをして、楽しかったよ
でも、時間が来たみたいだ
元の居場所に戻らないと
泣かないで
これでもう会えないわけじゃないから
君たちが僕のことを覚えていてくれれば、必ずまた会えるはずだよ
だから、僕との思い出を、心の中で大切にしてくれたら嬉しい
僕も、君たちと過ごした日々を心に刻むよ
いつか、僕を見つけてくれたら、僕のこと、よろしく頼むよ
じゃないと、僕が困ってしまう
今まで、ありがとう
それじゃあ、またね!
…………
……
元の時間に戻ってこれたのか
ああ
みんな、来てくれたんだね
うん、過去の君たちの所へ行ってきたんだよ
とても楽しかった
夢のようにも思える体験だったけど、現実だって、はっきりとわかる
君たちは、僕のことをちゃんと覚えていて、あの時、僕を見つけてくれたんだね
僕はついさっきまであの場にいたけど、君たちは五年間、ずっと待ち続けていたんだよね
ありがとう
君たちが僕を大切に思ってくれていたおかげで、孤独だった僕は、ひとりじゃなくなったよ
え?僕の手で、君たちも救われた?
そうか
そう言ってくれるなら、過去に飛ばされたかいがあったよ
僕はただ、過去の君たちに、今までの恩返しをしようと思っただけだけどね
でも、それで君たちが前を向けたなら、こんなに嬉しいことはない
改めて、もう一度言わせてもらおうかな
僕のことを覚えてくれていて、そして、僕と再会してくれて、ありがとう
これからも、よろしく
「春風とともに」か
このお題で何を書くかだけれども
ああダメだ
いい感じの文章を書きたいのに、頭に浮かぶのはなんでも吸い込んでコピーする某ピンク玉のキャラクターだけだ
まるで私の思考があの無限の胃袋に吸い込まれて逃れられなくなったかのように、他のことが考えつかない
そういえば、ここ何年もそのキャラクターのゲームをやっていない
初の3Dアクションのあれをやってみるのもいいかもしれないなぁ
待て待て、冷静になろう
きっと名作に違いないけれども、ますますピンク玉キャラクターに頭を支配されてしまう
お題から別の内容を思いつくためには、別のことを考えないと
たとえば、春風とともに舞う葉っぱや花びら
それらは木から離れたもので、木といえばあのゲームシリーズ、最初のボスはいつも大体ウィス……
あああ!
ダメだ、思考が誘導されている!
誰か!
私の頭から丸いピンク色をした星の戦士を引き剥がしてください!
このままでは、思考のすべてがあのピンク玉に支配される!
ああ、頭がうまく働かない
もうダメだ
……聞こえる、「ハーイ」の声が
私を呼んでいる
もしかして、あそこで手をふっているのは、踊っているのは、星の……
これは個人的な感覚の問題ですよ?
個人的な感覚の問題ですけど……
涙って、なんか語感、嫌じゃないですか?
綺麗なイメージのものなのに、「だ」とか付いてるんですよ?
「なみ」はいいけど、「だ」ですよ?
「だ」といえば駄とか堕ですよ?
嫌な意味ですよね
「な」は名と菜ですよ
人にとって名は重要
菜だって、生きるのに必要なもの
「み」は身と魅ですよ
身は肉体を示しますよね
大切です
魅は魅力の魅
なんだかキラキラしてますよね
そこに来て堕、駄!
堕ちるし、駄目の駄!
いや、涙は涙であって、「名身駄」でも「菜魅堕」でもないですよ?
でもそんな感覚になっちゃうんですよ
「なみだ」という語感は
というわけで、私は英語のTearが好きです
ティアーですよティアー
これも個人的な感覚ですが……
ものすごく綺麗で可愛らしい
まさに感情の高ぶりで目から零れ落ちる透明な雫にふさわしいと思います!
ティアー最高!
ティアー万歳!
あ、涙の語感、あなたは好きなんですか?
「波だ」って感じがいい?
ああー、なんか、いいですねそれ
こう考えるとすっごい綺麗な雰囲気ですね
涙も悪くないかなぁ
涙にしろティアーにしろ、他の言語にしろ、涙という言葉にはそれぞれのよさがあるんですね
僕は突如として、小さな幸せを奪われた
まさかこんな事が起こるなんて
怒りを抑えることができない
自分に冷静になれと言い聞かせても、感情は暴走し続ける
許せない
絶対に許すことはできない
こんな気持ちになったのは久しぶりだ
僕の中の鬼が、報いを受けさせよと叫ぶ
僕自身、こんな気持ちは苦しくて仕方がない
しかし、僕をこんな目に合わせたあいつへの怒り
その暗い感情に支配されてしまっては、その感情に従うより他に道は残されていない
たとえそれが、親友だったとしても
相手が、こんなことになるとは思いもよらなかったとしても、だ
僕は親友に報いを受けさせなければならない
そうしなければ、僕は前に進めない
友情が砕け散るとしても、悪いのは僕じゃない
あいつのほうだ
決して妥協はしない
徹底的にやる
苦労してようやく手に入れた、限定プリンを勝手に食べた代償は大きい
お前にはあらゆるものを犠牲に、買えるまで月一度の予約購入に挑戦し続けてもらう
そして奪われた僕の小さな幸せを、必ず返してもらう
「まさに春爛漫だな
見事に咲き誇ってるぜ」
この状況でよくそんな花見気分な発言ができるものだな
俺はここでシートを広げて団子を食う気にはならんぞ
「俺もそんなことをしようとは思ってねえよ
でも壮観だろ?
これだけの花が俺達を歓迎してくれてるんだ」
馬鹿言え
そういうお気楽思考なやつはな、パニックになりやすいやつの次に死にやすいんだ
油断するからな
「いや、俺だってほどよく緊張はしてるつもりだよ
ただ、重い気分で仕事をしても、それはそれで失敗しやすくなるんじゃないか?
俺は空気をよくするために軽口を叩いてるんだ」
たしかにな
お前の言ってることもある意味正しいか
しかし、この光景を春爛漫なんて綺麗な言葉で表現するとは、俺にはない感性だ
「褒めてるのか貶してるのかわかんねえな」
どっちでもないさ
思ったことを言っただけだ
では、任務に取り掛かろうか
「あんまり待たせちゃ悪いしな」
どうして定期的に突然生えてくるのかわからんが、とにかくこの人食い花どもをさっさと殲滅しよう
「もう生えないように根本解決できるといいんだけどな
花だけに」
そこは研究者の方々に期待するしかないな
俺達は俺達のできることを、だ