ストック1

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1/31/2025, 10:27:17 AM

僕は現在、旅の途中だ
この広大な世界を駆け抜けている
途中途中の景色を楽しみながら、目的地へと進むのだ
たまに街などで補給をしながら、人々の話に耳を傾けるのも楽しい
街の外では魔物と交戦することもあるけど、それも経験だ
討伐すれば、街の人から報酬をもらえたりするしね
他にも、行ったことのない洞窟なんかを発見するとワクワクする
時にはそんな寄り道も大事だろう
新たな発見が待っているからね
まあ、たまに油断してひどい目にも合うけれど、そういうこともあるさ
僕は適度な不便さを楽しむのも好きなので、基本的にファストトラベルは使わない
ん?なんの話かって?
オープンワールドRPGに決まってるじゃないか
今、ハマってるんだ

1/30/2025, 11:10:04 AM

私たちがある計画を実行しようとしていることを、まだ知らない君
クックックッ、油断しているね
油断しきって夢の中だね
私たちが裏であんな計画を立てているなんて、思いもよらないだろうなぁ
君の顔が驚愕に染まる様が目に浮かぶようだよ
私はこの時が来るのをずっと待ってた
計画を企てながら、早くこの日が来ないかと待ちわびていたんだよ
実行に移すのは今!
今日、この時、ついに行動を開始する!

まずは、目覚ましよりも早く君を叩き起こす
そしてそして、両親とともにリビングで深刻そうな顔をする
さらに重大な事態を切り出すような感じで話し始め、最後、トドメと言わんばかりに、君が前から行きたがっていた、テーマパークの予約済み画面のスクショを叩きつける!

「ユニークスタジオジパングの予約、ゲットだぜ!」

決まった!
君の驚く顔が、顔が、アレ?
なんかニコニコしてない?

「姉ちゃん、甘いな
俺は日帰りなんかじゃ満足できないよ」

え?え?
何言ってるの?
うわっ、なんかスマホの画面を突きつけてきた!?

「これを見よ!
姉ちゃんが行きたがってた、太平洋堂フィギュアミュージアムと、その他大阪観光名所へ行くための一泊二日ホテル予約済み画面のスクショだー!」

な、なんだってー!
太平洋堂フィギュアミュージアムだとー!?
私を出し抜いてこんな逆ドッキリ仕掛けてきおったー!
そ、そういえば私にドッキリを持ちかけたのは両親!
ま、まさか、まさかまさか!
このドッキリは初めから君が仕組んだものだったのか……!
こんな、私を喜ばせるためにここまで手の込んだドッキリをしてくれるなんて
まだ知らない君の一面を発見したよ
完敗だ
もう私が君に教えることはない
立派に成長したね、弟
姉ちゃん嬉しい……!
まぁ、それはそれとして、USZとフィギュアミュージアム、楽しみだなっ!
他の名所もねっ!

1/29/2025, 11:06:05 AM

俺は日陰の身
決して注目されることはなく、誰に称えられることもない
しかし、確かに俺の行動は誰かを助けている
それが俺の誇りだ
日陰こそが俺の居場所なのだ
人が輝くほど陰は濃くなり、俺の存在は認識されなくなるだろう
それでいい
俺は目立つことが嫌いだ
それでも誰かの役には立ちたい
そんな願望は持っているから、俺は日陰で働き続けることができるのだろう
極端な話、感謝なんてされなくても、相手の力になれたのなら、それだけで満足できる
欲が無さすぎる、などと言われたこともあるが、逆に言えば欲が浅い分幸せになるハードルは低いわけで
そこは自分の長所だと思う
俺は輝く人や、輝きたい人のために、日陰で協力をする時が一番幸せなんだ

ある日、いつものように仕事をこなしていると、高い実力を持ち、皆から頼られるが、別の道へ進むために今日でやめる人が、俺の元へ小走りで来た
何かと思って相手を見ると、その人は笑って言った
「君が人知れず頑張ってくれたおかげで、働いてる間、ずっと仕事がやりやすかったよ
こんなことを言うのは君が嫌がるかもしれないけど、君の活躍、見てる人は見てるよ
これからも陰から皆を支えてあげてくれ」
俺は動揺しながら変な声で感謝の言葉を言い、「じゃ」と手を振る彼の背中を見送った
たまには、褒められるのも悪くない、かな
これからも変わらず頑張ろうと、俺は改めて思うのだった

1/28/2025, 10:50:43 AM

「帽子かぶってるとよぉ、テンション上がるんだよな」

暇だったのか、白石さんが突然そんなことを言った

「そうなんですか?」

「おう、俺は帽子が好きなんだよ」

そのわりにこの人が帽子をかぶってる姿を見たことがないな
私は白石さんの頭をチラ見しながら、帽子をかぶった姿が想像できずにいた

「俺はさ、特に野球帽をかぶるのがが好きでね、かぶってかっこつけたいわけだ
でもな、俺の普段の姿知ってるだろ?」

あー、なるほど
いつもサングラスかけて、黒いマスクをつけてるなこの人

「確かに、それで野球帽なんてかぶったら、コンビニ強盗みたいですね」

「だろ?
この姿で帽子かぶっても、かっこつくどころか警戒されるぜ
グラサンと黒マスクだけでも、場合によっては厳しいしな」

じゃあサングラスやめればいいのに
と、言いたいところだけど

「サングラスは外したくないんですよね?」

「グラサンは俺の魂を表現する重要なアイテムだからな」

意味不明だけど、まあ、こだわりがあるのだろう
あと、頑なにグラサン呼びをしたがる

「マスクだけでもやめたらどうですか?」

黒いマスクを取るだけでも、だいぶ印象が変わるような

「黒マスク取るとなあ、俺の傷つきやすいガラスのハートをさらけ出してるような気分になってな」

意味不明だけど、なにか安心感があるのだろう
あと、ガラスのハートって、嘘でしょ?
いや、マスクをしているからこそ、いつも豪快で快活なのかな?
でも、好きなもののために別の好きなものが楽しめないのは可哀想だな

「外出した時に帽子がかぶれないなら、自宅の中で楽しむのはどうですか?
鏡の前で写真撮ったりして
理想とは違うかもしれないけど、みんなに見せれば、かっこつけるっていうのも一応達成できると思いますけど」

白石さんは目を見開いた
なんか、電撃走ってそうな顔をしてる
目からウロコだったようだ

「その手があったか!
なにも外でやる必要はなかったんだよ!
その発想はなかった、ありがとう、今度試してみるよ!
よっしゃあ!」

わりと適当に言ったことだけど、喜んでもらえてなにより

後日、SNSを適当に見ていたら、見たことのあるサングラスと黒いマスクの人物が、野球帽をかぶってポーズを決めている写真が出てきた
エンジョイしてるなあ
フォローは……気まずいからやめとこ
IDとユーザー名はメモるけど

1/27/2025, 11:11:57 AM

私は魔王だ
勇者と長く争っている
最初は世界を支配しようなどと息巻いていたのだが、戦い続けるのは疲れるし、命令を聞く部下は増えるが何でも分かち合える友人などはできない
そのため、最近、戦いに嫌気が差してきている
一度、偵察で勇者パーティを見に行ってみたが、大変なはずなのにとても楽しそうだった
命がけの旅とは思えないほどに
私はそれを見て羨ましさと寂しさを覚えた
なぜ私はこんな人間に嫌われるような真似を始めたのだろう
部下も全く楽しそうじゃない
むしろ、私の顔色をうかがい、ビクビクしている気がする
心を許せる友だっていない
もう戦いをやめたい
しかし戦いを終わらせるなどと言って、今まで必死に戦ってきた部下や、人々を守るため、命がけで私を討とうとしてきた勇者たち、人間たちは受け入れてくれるだろうか
私は恐怖心に押しつぶされそうになった
どうすればいいんだ
考えるだけで体が震える
ふと、勇者の顔が浮かんだ
勇気ある者、勇者か
彼も、最初は恐怖心があったはずだ
それでも、頑張って恐怖を克服し、私と戦おうとしているのだな
私は、彼ほど心を強く持てない
だが、彼の勇気には及ばないかもしれないが、小さな勇気を出し、腹を割って部下、勇者、人間たちと対話しようと思った

私の心配がくだらなく思えるほど、部下たちは喜んだ
彼らも疲弊していたのだ
心の中では戦いたくなかったのに、私が恐くて命令に従うしかなかったのだろう
そして私に対し、怒りや恨みを抱いている者がいなかったのはありがたかった
なんだかんだで、部下たちは私を慕ってくれていたようだ
次に、勇者のもとへ単身で訪れた
部下たちは心配していたが、心の内をわかってもらうには、一人で行くしかない
当然、勇者一行は最初は警戒していた
しかし、私が本音で全てを話すと、信じると言ってくれた
だが一方で、人々は私を許さないだろうと告げる
そこで勇者は、私を討ち取ったことにし、部下たちも、私が恐怖で縛り、仕方なく戦わされていたことにしようと提案してきた
我々が怒りを受けないようにと、配慮してくれたのだ
断る理由はない
私は感謝し、提案を承諾した

それから月日が経ち
私は元部下たちとともに、名も無きただの魔族の一人として、人々とともに平和へ歩むこととなった
まだ完全に人々の怒りが消えたわけではない
だが、我々が真面目に、友好的に接していけば、いつかきっと受け入れられる時が来る
私はそう信じている

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