ストック1

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12/23/2024, 10:45:41 AM

二万円、我が予算!
財布の紐、解放!
君に相応しいプレゼントは決まった!

欲しいは欲しいけど自分のお金で買うのはちょっとためらうと言っていた、前衛的なぬいぐるみ!

買いに行きたいけど、子供っぽくて入るのがちょっと恥ずかしいと言っていたお店の、キュートな限定ぬいぐるみ!

そして、発表時から絶対に買いたいと熱く語っていた、例のイラストレーターの新作画集特典付き!

喜べ、クリスマスプレゼント、三連弾ッ!

今年の君はとっても頑張ったから、お姉さんちょっとだけ奮発しちゃったぞ!
気にしなくて大丈夫、君は今年、メチャクチャ偉かったからね!
それを称えてのことだから、自分自身を誇りに思うといいよ!
さあ、気の済むまでプレゼントを存分に楽しみたまえ!

12/22/2024, 10:39:08 AM

冬至でゆず風呂入り忘れたから、ゆず柄のTシャツを着て、ゆず柄の短パン履いて、ゆずの帽子やゆずのアクセサリーを身につけたんだ?
ゆずの帽子なんてあるんだね、初めて知ったよ
この時期に半袖短パンって寒くないの?
ああ、平気なんだ
あと、さっきからゆずの香りが漂ってるけど、香水つけた?
普段つけてない気がするけど
え、今もつけてないの?
塗ったの?
使うつもりだったゆずの果汁を?
色々と大丈夫、それ?
まあでもゆずの香り、いいと思うよ
よほど冬至の日にゆず風呂入れなかったのが悔しかったんだね
そんなにゆずが好きなわけでもないみたいだけど、冬至のゆず風呂は大好きなんだ?
特別感あるもんね
あ、ゆずも持ってきたんだね
本格的だね
けっこう香ってくると思ったら、ゆずそのものも持って来てたんだ?
重そうだけど、トートバッグにたくさん入ったゆずはなかなか壮観だよ
一個くれるの?
ありがとう
うん、いい香り
ところで、ゆず風呂だけど、一日くらい入るのずれてもいいと思うよ?
ダメなの?
こだわりがあるんだね
じゃあ、また来年、忘れないように頑張ろう
私?
私は入ったよ
すごくリラックスできた
そうだね、ゆずの香りで気持ちよくリラックスしたかったよね、ゆず風呂入れなくて残念だったよね
来年の冬至、忘れず入れるといいね

12/21/2024, 11:09:30 AM

我は大空を翔ける、人からドラゴンと呼ばれる存在だ
はるかな昔、人々は我を恐れ、近寄ることはなかった
様々な自然災害の原因を我の怒りに求めるなどし、我に対して祈りや供物を捧げるなどしていたが、正直、我に祈られても困る
供物もたいして美味くないしな
せっかくだから食べたが
それから後の時代には、勝手に災害の原因にした上で、我を討伐しようとする不届きな輩が現れ始める
我を討ったところでお前たちの問題は解決しないと言っても聞く耳を持たん
ふざけおって
どこにでも自分たちの不都合の責任を他者に押し付けて、解決した気になる連中はいるものだ
殺す気はなかったので、大迫力の火炎放射を間近で見せるにとどまったが、それで恐れをなして逃げていったわ
さらに時代は進み、人間界では様々な研究が進み、災害の仕組みもある程度わかってきたらしい
供物だの討伐だの、言ってくる者はいなくなった
その代わり、我を研究したいという人々が現れた
我は痛かったり、おかしなことをされるのは嫌だったのだが、そういったことはせず、色々と話をしたり、負担にならない程度に生態を調べさせてほしいと言うので、熱意に負け、我は承諾した
人との会話や文化に興味もあったしな
研究者たちとの会話は楽しく、我は充実した日々を送れた
ある日、我のもとへ最も熱心に通う一人の研究者が、遠慮がちに空を飛びたいから背中に乗せてくれないかと頼んできた
安全を確保した上でならいいと返事をすると、研究者は喜んだ
人間は空を飛べないから、憧れるのだろう
そうして研究者を乗せて、空を飛んだが、なんと、彼は気絶してしまった
少し速すぎたようだ
しかし、研究者は気絶しないように頑張るから、また乗せてほしいと言ってきた
まあ、彼が望むなら、我はかまわぬが
そうして何度か空を飛ぶと、研究者は慣れてきて、気持ちよく楽しむことができるようになった
こうして、この大空を誰かと楽しく飛ぶなど、昔は考えもしなかったが、こういうのも悪くない
飛んでいる最中、研究者が我に名はないのかと尋ねられた
我に名はないと答えると、つけてもいいかと聞かれた
我は彼を友と思っていたので、彼から名をつけられるのならば、それはとても喜ばしいことだ
我は承諾した
彼は前もって考えていたらしき名を我につけた
我がいつも翔ける「空」を意味する、「シエル」、と
シエル、か
我に相応しい、素晴らしい名だ
我はこれからも、友と空を翔けよう

12/20/2024, 11:26:23 AM

あっ、なんか演奏会やってる
ハンドベルの演奏かあ
私は昔、やってみないかって誘われたけど、プレッシャーに押しつぶされて断ったな
失敗したらすごく目立つだろうからね
ハンドベルの音色は好きなんだけど、私は聴く専門がいいよ
今も演奏してみようとは思わないかな
やっぱり、責任が重い感じがするんだよね、複数人の中で一人一人が順番に一音ずつ鳴らすのは
だからあんな風に楽しげに演奏してる子達を見ると、尊敬の眼差し向けちゃうよね
プレッシャーを跳ね除けて、あんないい笑顔でハンドベルを鳴らしてるわけでしょ
すごいって
聴く側も、心地よく聴けるよね
それにしても、やっぱりハンドベルの音色っていいな
きれいな音だよね
なんか、別に落ち込んでたわけじゃないけど、元気をもらった気がするよ

12/19/2024, 10:42:50 AM

私は名の知れた魔法使いだ
私を指して偉大な賢者、などという者もいる
自分でも、なかなか頑張って、魔法を使い他人のために働いてきたと思っている
私に憧れてくれたり、教えを請うてくる者も老若男女問わず現れる
私の積み上げてた技術を、様々な人々に教えるのは充実した日々だ
この齢になっても、楽しく過ごせているのは、幸運なことだろう
だが、少し寂しさを感じることもある
私は名声が上がりすぎた
周囲の人々は、私を尊敬の目で見て来る
その尊敬が強すぎて、遠慮しながら話すのだ
気づけば私は、友と呼べる者が一人もいない存在になっていた
私の生きる日々はとても素晴らしいものだ
しかし、物足りなさを感じるのも事実
叶うならば、私を対等に扱ってくれる友が欲しい
だが、これだけ恵まれている私がこれ以上を望むのは、贅沢が過ぎるだろう
そういえば、私と同じ学園で学び、夢破れた彼は今、どうしているだろう
彼に私が物足りなさを感じるなどと言ったら、怒られるかもしれないな
お前は夢を叶えたのに、まだ欲しいのか、とね
そんなことを考えていたら、久方ぶりに彼が訪ねて来た
私同様、年老いてはいたが、元気そうだった
彼は夢破れたあと、また新たな夢、目標を見つけたらしい
そして、その夢を叶えたのだそうだ
先に夢を叶えた私に、今の自分を見てほしくて会いに来た、とのことだ
私は嬉しくなった
彼がどうしていたか、気になっていたが、新たな夢を叶えられたのなら、とても喜ばしいことだ
彼は長らく姿を見せなかったことを謝ると、また、友として話をさせてほしいと言ってきた
もちろんよろこんで、と答えた私は、気付けば涙を流していた
私の中に空いた最後の心の穴が、彼によって埋められた気がした
私には、友と呼べる者が確かにいたのだ

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