ここ最近は皆既月食という天体ショーがあって、それはもちろん趣深かったのだが、初めて月食を見た時のことも忘れられない。部分月食、それもふちがちょっと欠ける程度のものでしかなかったとしても。
当時はいわゆる受験生で、それを加味しても寝ているべき時間ではあったが、新聞に小さく取り上げられていた月食の記事を読んでしまったために気付けば真夜中にベランダから空を見上げていたのだった。皆が寝静まった時間に、ただただ月を見つめているのは悪くない気分だった。
ところでこの時、月見のお供にイヤホンを通して音楽を聴いていた。そのうちの一曲は、澄みきった心地よい冷たさのようなものがあるメロディーに月の綺麗な夜が本当によく似合っていた。今でもその曲を聴いていると月夜が目に浮かんでくるのだ。
『情に絆される』っていうフレーズにあまり悪い印象はないんだけど、ふと『絆される』で意味を調べてみたら一番最初に"束縛される"と出てくるのでぎょっとしたことがある。
たまには、書く時間を変えてみる。変に決まりを作ると守れなかった時に、なんかもういいや、となってしまうから、肩の力を抜いて気楽に生きていこうね。
昔日公開された、ある作品の主人公二人の誕生日には今でも制作会社宛にたくさんの贈り物が届くそうだ。物語の中では辛い出来事もあったし、彼等の結末について今でも人によって評価がかなり分かれているのは知っている。それでも私は各々の信ずるものを貫き合った故で迎えたあの最終話を、それを目の当たりにした時に感じた余韻を今でも忘れない。
大好きな君たちへ。生まれてきてくれてありがとう。色々あったと思うけど、こちらの世界では本当にたくさんの人が君らの生まれた日を祝福しているんだよ。
チョコレートを一通り味わいつくしたところで、どことなく春めいてきた三月の始まり。ここのところ買い込んでいた桜色のパッケージのお菓子は、せっせと我が家のお雛さまにお供えしている。気がつけば今日までにずいぶん賑やかになったものだ。ひなまつりが終わっても、お楽しみはもう少し続く。