君がもうすぐ髪を染めるんだって。
メッシュらしいんだけど、緑か青らしい。
君が月曜も来ることをしって、
「月曜来るよ。」「私月曜行かないよ」
「えあ、そうなの?俺、火曜日はいないから…」
「なら、行くよ」
「なら、月曜の19時30分にいる」
「じゃあ、そこに合わせてくるよ」「わかった笑笑」
君の新しく染めた髪を、1人でも早くに見たくて、
なんの用事もないけど、学校に行ってみることにした。
この会話が、月曜日への未来の鍵となった。
今日は秘密を2人で交わした。
秘密だからなにも言えないけど、本当に嬉しかった。
数分のささいな時間でも、私のことを考えて、ちゃんと向き合って話してくれる君が私はよかった。
だからこそ、今日の空には、星のかけらが美しく、綺麗に見えたのかもしれない。
「あ、今日もあいつなんだぁ!よかったね♡明後日もその次もあるんでしょ??理科教えてもらうんだっけ?」
「シー!声でかいって…きまずいって」
模試の結果を君にみせて、何点でしょう!ってクイズにして聞いてみた。見事に赤点ギリギリ。
2人して苦笑いと笑いが重なった笑い声を出した。
「しょうがないじゃん、わかんないんだもん…」
「あなたねぇ、」
「あ、ここ見るとこ間違えた。」
「ねぇ、お姉さん…笑笑勘弁してよー」と肩に手の甲のポンっと当ててきながら言った君。
すると、君のスマホが通知で開かれた。
ロック画面にはインスタのエフェクトがついた彼女の写真。彼女がいて続いていることはしっていたけど、見てしまった私が苦しくなるだけなのに見てしまう。怖かった。見て見ぬふりをして自分の気持ちを抑え込んだ。
友達と帰っているとき。
「また金・土曜日あいつと会うんでしょぉ〜」
「んーまぁね」
「そうだよね。まだ2回も!あるもんねぇ」
そんなことを話していると、すぐ斜めの横断歩道に君が自転車を引いて来た。
いつもなら爆速で帰るのに珍しい、と思いながら声をかけようとしたら、さっきのロック画面を思い出して、声が上手く出なかった。
君は、人との距離感を大事にして、その分気分屋だから、勝手に君の周りにある枠に入りたくはなかった。
「声かけないの?」
「うん。いいや」
君は、私たちのこと気づいていたのかな
今日は昨日よりも長い勉強会。
今日は、途中から2人きりになれて、中学校の先生あるあるを話して、課題の話ししたり。
私が忘れ物してたら、肩をトントンを指先で軽く叩いてくれた。優しく触れる、どこか線引きのようなボディータッチと距離感で接してくる君がよかった。
教室から出る時
「あ、気をつけてね」
「またね」と手を振った。
「じゃーねー」って手を振りかえしてくれる君。
追い風で前髪が崩れてた帰り道だったけど、夜空は美しく見えた。
帰ってから君にもらったファイルを見ると、私がいつも予定を入れている紙が変えられていて、君の見えない優しさにまた嬉しくなった。
君と今日も勉強会。今日は数人でやっていて、
君は隣の子に夢中だった。隣にいるのに何もない私はなんなんだろうか。それにムカついて消しカス投げちゃったのはごめんね、許して。
チャイムが鳴ったあと、「ごめんね。あんまり対応できなくて。」「…別に」
「なによ、どうしたの?」「プイッ」
バレバレでわかりやすいかもだけど、これが精一杯なの!
「(あ、)誕生日おめでとうございます」その瞬間自分でも引くぐらい頬が緩んで、なんとも言えないほど嬉しかった。
「それ言われなくてテンション低かったの??笑笑」
「ペコリ」「笑笑笑笑」
半分悲しくて、半分後悔で、また半分嬉しかった。
今日を君と一緒にいれてよかった。