ぽんまんじゅう

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9/11/2025, 7:29:46 AM

〈Red,Green,Blue〉


近代の街は灰色だらけ。
アスファルトに覆われた地面、大きいだけのビル。
高い建物に隠されて、美しい空の青もよく見えない。
緑は道端に気持ちばかりの植え込みがあるだけ。
様々な技術の力で本当に便利になった世の中だけど、
何だかつまらないような気がする。

私がこの発展した街に傲慢にも不満を抱き始めたのは
ファンタジー小説にハマってからのような気がする。

見渡す限りの豊かな森の緑。
そこに実っている水々しい果実の赤。
そしてその上に広がる明るい空の青。

主人公達が冒険する場所は、色に溢れた世界だ。
私もこんな世界に行きたいと思った。
重苦しい世界を抜け出して、カラフルな自然の中で
暮らしすことを願った。
ファンタジーのような生活をする為なら
苦手な虫すらも我慢できるような気がする。

2025年の現在ならば、自然の中に行きたいと願えば
お金さえあれば叶えることはできる。
でも、今この瞬間にも自然破壊は進んでいる。
木は伐採され、川は消え、砂漠化が全てを飲み込む。
植物が消えると当然地球温暖化も進んでしまう。
このままだといつか自然は姿を消してしまうかもしれない。 そうなるともう自然の中で暮らすなんて夢は一生叶わなくなる。

自然を守る為にただの学生の私に何が出来るのか。
義務教育でその解決策は何度も聞いてきた。
でもそれを実行できているか、と聞かれたら微妙だ。
木が好き、動物が好きと言っている癖に
それを守る努力はほぼ出来ていない。
ならばこの機会に小さなことでもやってみようかな。
エアコンよりも扇風機を使い、
車はあまり使わないようにし、
自然に優しそうな商品を選ぶ。
大人になって出来ることが増えればそれもやってみよう。
美しい自然を、赤や緑や青に溢れた世界を守る為に、
ほんのちょっとでも行動を変えてみたいと思う。

9/5/2025, 10:08:38 AM

〈言い出せなかった「」〉【途中】



今日1日だけでも言い出せなかった言葉が沢山ある。

このタイミングで「ありがとう」を言えばよかった。「すみません」を言い忘れたことに相手が去ってから気がついた。もっと上手に相槌を打てたのに。

どうして私はこんなにコミュニケーションが下手なんだろう?
小学生の時にはもっと明るくて、楽しく話せていたのに。

参考にできればと、クラスの明るい人たちをよく見てみた。誰にでも明るく挨拶してくれる人。休んでいた時のプリントを進んで見せてくれる人。何か失敗した時にはきちんと謝る、それも私のような陰気な謝罪ではない。

9/2/2025, 8:53:17 AM

〈夏の忘れ物を探しに〉


後で書きます

8/26/2025, 4:53:45 AM

〈もう一歩だけ、〉



 夏休み終了早々、今日はテストがあった。私達の学校で恐れられている、二次試験レベルの難解なテストだ。百点満点中、平均点は約三十点。だから、半ば諦めて、昨日は英語の暗記ばかりしていた。それでも半分ぐらいは解く事ができた。一問五点だから、平均点ぐらいはできただろう。だから、チャイムが鳴っても焦らなかった。
 放課後、配布された解答を見て頭が真っ白になった。見覚えのある数字が無いのだ。慎重に見て、一致したのは二問のみ。つまり十点。それ以外は見事に間違っていた。部分点すら期待できないだろう。
 悩み事は笑い話にすると忘れられると聞いた事があるので、友人達に話してみることにした。やはり皆難しかったと言っており、少し安心した。私も感想を言おうとした時、クラスメイト達の声が聞こえて来た。「やばい、三十点無いかも」
「良かった、二十点はあった」
私は数学が苦手だ。それは認めていた。でも、それでもまだクラスでは出来る方だと思っていた。もう何も話したく無くなってこっそりと教室を出た。
 今回のテストは夏休み明けテスト。勉強時間はたっぷりとあったはずだ。なのに私はまだあるから、とスマホをいじり、漫画を読み、ダラダラと暮らして来た。今回のテスト結果は当然だ。あの時、ほんの少しでも苦手教科に取り組んでいたら。あと一歩だけでも進んでいれば。
 明日もまたテストがある。得意でも苦手でも無い古文だ。今またこうやって現実逃避として悩みを作文化している私だが、そろそろ前を向いて、あと一歩だけでも進んでみよう。明日の自分の為、数年後の入試のため、大人になって働くようになった時の、未来の自分の為に。

8/25/2025, 9:21:16 AM

〈見知らぬ街〉
〈素足のままで〉【途中】



 自分の部屋に入ると、見慣れた絵がいつもと違って見えた。祖父が描いたミステリアスな壮大な城とどこかにありそうで無い、美しい街の絵だ。ファンタジーファンである私はこの絵が大好きだ。だから、一目で異変に気づけた。いつもと鳥の位置が変わってる。空がいつもより少し暗い。そして窓から見た景色のように絵の具の跡が見えなかった。そっと絵に触れてみると手が中に入った。信じられない。指先に冷たい風が触れた。もしかして、「ナルニア国物語」や「鏡の国のアリス」みたいに中に入れたりするのかな?私は勇気を出して絵の中をくぐった。
 目を開けると

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