眠る起きるの繰り返し
いつまでこの想いは続いてゆくのだ
ガタガタ揺られている
海の上、果てしない線路を辿り
私の中の彼が破綻するまで
シルバーの電車で、白い電柱が続く
淡い水色の海の上をただ、ひたすら。
何駅目かな。忘れてしまったの
パンプスを何処かの駅に置いてきた
カバンも…かな
でも、取りに戻れないので
ただ、ずーっと、揺られるの
私の髪を撫でてほしいだけなの
知の探求。
どこでも、かしこでも
世界はつながる
水に反射したその顔も、真っ青な空も
そのために存在するのかと錯覚するほど
謎しかなくて、それとあとは全て美しい
私は目の前にいる人間のことすら
何一つわかっていないのだろう
ましてや、空だなんて。
おこがましいのだろう
あなたの夢って
綿雲のような夢か、きっと桃色ね
雲が飛んでいる様な、朝日が眩しいかな
遊園地は無いのかな、あなた自身はそこにいる?
隣に私はいるかしら、私じゃないなら誰?
お母様?お姉様?それか、あなたがお熱な桑島くん?
風の音はするかしら、オルゴールが聞こえると
もっと良い
服は二人で白のワンピースが着たいな
その長い脚がしまえるくらいの丈の
白のパンプスも
あなたの金色の髪も可愛く結いましょう
リボンもつけてあげたい。
あなたは私に見せてくれるって言ったの
見たいわ、あなたの世界。今夜、見せてね
男の子?…かわいいモノが好きな人に
体の違いは関係ないものよ。
好きに愛して、いいのよ?
ねえ、私の太陽
この2人を覆い隠すものの中でなら
どんな顔でも見せてくれるんでしょ
今日は花を持ってきたの
黄色の夏のおっきな花ね
貴方が着ている黒いコートとは真反対な明るい色
驚いて、間を置いてから、少し微笑む
その顔を見せてほしいの
貴方はあの場所でしか笑えないのね
知ってるけど、私、
ここでもその顔見せてくれて、うれしいの
いつでも、隣についていかせてね
雨上がり。毛先が丸く整って、少し重くなる
なんとなくやる気は出ず、
布団の中でグスグスと丸まっている
今日はだめな日だと気づく
力が出ない。指がなかなか動かせない
今、あの人は何をしているのか
呑気に鼻歌でも歌って、
もう水は十分なのに
花に水をやっていたりすると
いいのだけれど
また、その話を聞いて笑い飛ばしてやりたいのだけど
窓の露を見て大きくため息をついた