ぶぅぶぅ

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1/19/2024, 2:13:33 PM

霞がかった景色の先に
鮮やかな青が待っている

青はただただ広がるばかりで
光と共に海神がゆらゆらと揺らめいて
あなたの帰りを待っている

幾つ時を重ねても
変わらぬ世界の中で

1/18/2024, 1:34:43 PM

風船は手から離れて、お空の彼方に飛んでいった。
何処までも、遠くへ。
ピエロは笑いながら、また僕に風船をくれた。
何度でも、笑顔で。
そうして日記に書くことは無くなって
僕はまたしても風船を手放した。
何処までも、遠くへ。

1/13/2024, 12:57:57 PM

 妖精は悪戯が好きだ。綺麗に片付けたはずの部屋が汚れていたり、お気に入りの物が無くなっていたりしたら、そこには妖精が住んでいる。誰も姿を見ることができないし、叱ることもできない。
 その変わり夜になると、舞い踊る妖精の羽の鱗粉が、淡くて甘い夢を見せてくれる。無限の可能性を秘めた幸せだらけの世界だ。
 しかし人間は朝になると、夢を見ていたことを簡単に忘れてしまう。それで妖精は歯痒くなってまた人間に悪さをするのだ。

1/12/2024, 12:08:38 PM

「見つからないなぁ」
 少年は残念そうに言った。
「見つからないね」
 少女は嬉しさを隠して答えた。
「ずっとこのままなのかな」
 少年がうずくまる。
「ずっとではないよ」
 少女が慰める。

 このやりとりを何度繰り返しただろう。
 覚えていないが、この旅が最後になることを少年は願っている。
 そう。
 覚えていないが、この旅が最後にならないことを少女は願っている。


 

1/11/2024, 2:08:38 PM

自分が大勢の中のひとつなのだと思うと寒さを忘れることができる。でも、自分が大勢の中でも一人なのだと思うと寒さに襲われる。自分の手はこんなにも冷たかったのかと、気がついた時にはボロボロになっているものだ。

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