彼岸花

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11/3/2024, 10:52:10 AM

#鏡の中の自分

この世界に“鏡”というものが無かったら

きっと今の酷い自分を見なくて済む

辛い現実から目を背けた先にあるのは

いつだって“そいつ”だった

自分はもう何も見たくないのに

見ろよと言わんばかりに私の周りを映し出す

私はそいつを殴った

粉々になるまで、一筋の光さえも反射させないように

…ああ、また1つ世界から消えてしまった

このまま全部なくなってしまえばいい

雨上がりの街

薄汚い水たまりには

悲しそうな自分の顔があった

11/1/2024, 12:22:47 PM

#永遠に

この思い出を永遠に残すことはできるのだろうか?

あなたの記憶にいくら刻んだとしても

所詮人間だから

いつかは忘れて灰になる

だったらせめて、

その記憶の中に私がいたことにできないかな?

あなたの隣、一番そばで見守るのは

いつだって私がよかった

何かを求めてるわけじゃない

ただ、あなたが好きなだけ

この気持ちは、間違いなく『永遠』

10/31/2024, 10:47:35 AM

#理想郷

隣にあなたがいるだけで
そこは私の理想郷

隣にあなたがいないなら
そこはただの“地獄”

もしもあなたが死ぬのなら
私をあなたの傷に残して欲しいだなんて

一生、言えないけどね。

10/30/2024, 11:40:46 AM

喉の奥で遠慮して、出てこなかった言葉たち。
“プライド”という汚れた壁が邪魔をして、
馬鹿みたいな嘘を作った。

体の片隅にあった重いもの
いつのまにか、はっきり見えるようになってさ。
どれだけ布を貼ったって、いくつの針で縫ったって
ボロが出る。

本当の自分はどこにいるのだろう?

その答えを見つけ出すのは、骨が折れて
『解なし』と書きたくなるくらいだった。

あの日の幸せも、この夜の涙も、
全部まとめて、笑って、話せる未来。
人々が渇望してやまない世界。
私の理想郷。

#懐かしく思うこと

10/7/2024, 11:54:18 AM

#力を込めて

吹ける夜風が、レースカーテンを揺らして
月の光が、そっと二人の影を重ねた

嗚呼、あなたが喘ぐ
私は、無言で力を強める
ただ、あなたへの愛の大きさを、知ってほしかった

嗚呼…嗚呼、あなたは強く悶えた
あなたの主張が、嘆きが、後悔が、
私の脳裏に入り込んでくる
私は、さらに力を強めた

…あ、あああ__
もう、あなたは何も言わなくなった
何もかも受け入れたように、心を失ったように
あなたは絶句した
私は力を込めるのをやめた

空虚を眺めて
「これでよかった」と言い聞かせる

あなただったモノを見た
首元に残る、生々しい手の跡、爪の跡
その全てが“私”を象徴していた

冷たくなったそれを撫でながら
そっと、キスをした。

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