眠れないほど
「明日が来る」
そんな当たり前のことが怖い。
人と関わらないと生きていけない。
そんな世の中が嫌いだ。
群れでしか行動できない奴も大嫌い。
誰かと共に過ごすくらいなら、
電子機器と過ごすほうがよっぽど楽しい。
私1人じゃなくて、地球が滅びてくれれば
みんな楽になれるのにな。
布団の中でそんなことを考えた。
考えても何か変わるわけじゃないのに。
どうして いつもこうやって
貴重な睡眠時間を無駄にしてしまうのか。
私にもわからない。
夢と現実
彼は私に優しく囁いた
「ずっとそばにいるよ。」と。
そう言って彼は目を閉じ、顔を近づけてきた。
私は流れに身を任せ、目を閉じた。
あぁ、これはお決まりのキスのパターンだ。
そう思った途端、辺りが眩しい光に包まれた。
目を開けると、彼はいなかった。
あるのは真っ白な天井だけ。
…夢か。
最近同じような夢ばかりみている。
おもいだしてはひとりぼっちの部屋で泣いている。
彼はもういない。
ずっとそばにいるっていったのに…。
「嘘つき」
そう呟いた。
さよならは言わないで
お願い…
さよならなんて言わないで…
あなたがいないと私は…
帰ってきて…
また同じことの繰り返し。
お願い…
冷たい廊下と冷たい視線
針のように刺さる言葉たち
母に買ってもらった眼鏡は割られた。
美容院に行けなくて頭から溢れていた髪も
ほとんどなくなった。
口から血が出てきて
叫びたくなるほどに頭が痛い。
目の前は真っ暗になった。
母は病死して
父は出ていった。
いじめられてた私を守ってくれたのは
あなただけだった。
でもあなたも私をおいて去っていった。
もう生きられない。
誰か救って
私を
冬になったら
「お母さん、冬になって雪が降ったら、
一緒に雪だるま作ろうね!」
「あとはねぇ、雪うさぎとか
雪合戦もしようよ!あ、でも優しくしてね。」
あの子はとても元気な子だった。
寒い冬でもあの子の顔を見ると暖かくなれた。
写真の中のその笑顔は、
今でも私を幸せにしてくれる。
あの子が亡くなる前に
もう一度だけ雪を見せてあげたかった。
窓の外は一面 銀世界。
真っ白い雪がふわふわと舞っていた。
こうして冬が来るたびに
あの子を思い出す。
今年の冬は寂しくなりそうだ。
はなればなれ
気づいたら目の前に僕がいた。
布団の中で気持ちよさそうに寝ている。
幽体離脱というものだろうか?
僕には昔から夢があった。
それは、空を飛ぶこと。
たとえこれが夢の世界だとしても構わない。
窓を開けた。
涼しい風がふいた。
そして見慣れた町を見下ろし、
思いっきり風に乗って舞った