雑音は窓の外
雪が積もる音だけ。
貴方の呼吸とその時間だけのハスキーボイス
今日は聴けないんだ。
虚空と極寒。
それと同時に押し寄せる自責の念。
独りで呟くいつもの言葉。
誰も聞いていない声を押し殺して涙を流す。
耐えられなくなって無理やり二度寝する。
そんな夜明け。
――――静かな夜明け
心からっていうより、
体の奥底から?
体の隅々のエネルギーをもってして好きなんよ。
それなのに、貴方はぜんっぜん分かってない。
受け止めるって言ったやん。
私を傷つけると思って、
ヤワな言葉で誤魔化してるだけやね。
そういうところもなんだよ、好きなのは。
どうしようもなくて、
貴方に心を捧げるのは、
全てをあげるのは、
ダメなことなん…?
あぁ、、、これが愛するってことなのか。
そっかそっか。
―――heart to heart
大好きな人とお別れをした。
あまりに突然の事で、追いつかなかった。
無邪気な笑い声が脳内に響き渡る。
その度に熱いものが頬を伝っている。
尊敬の念と憧れでいっぱいだったその人は、
最期に花束をくれた。
彼女らしい、
ビビットピンクの薔薇やガーベラと白のかすみ草。
私はそれをドライフラワーにした。
彼女がくれたものは沢山あったけれど、
少しでもその華やかさを目の前に残しておきたかった。
ずっとずっと、大好きだよ。
―――永遠の花束
「やさしくしてよ!」
いつもそう思ってた。
その気がないのにそうさせること、
それはあまりにも惨めで、かっこ悪いことだった。
本当はやさしくしてほしいの。
かまって欲しくて、余計にイラつかせる。
もう、やさしくしないで。
そんな、真に受けないで、
やさしくしてよ。
―――やさしくしないで
ついに、その時が来たのかもしれない。
他人に興味の無い貴方。
私に対する興味だけは人一倍あった。
そんなところに救われてた。
確信する。
私に興味の無い貴方。
その途端に
他人への興味が芽生えるのだと思うと面白い。
私だけ興味が片想いなのは自分を蝕む。
だから、お試しで捨ててみようかな。
もちろん私にとっては、大切な存在。
あとからまた大切にしてたことを証明できるように
準備はする。
馬鹿を装うのは、楽しくて辛い。
だから一旦。
―――バイバイ