いつも消えたいと願っている。
人に「死ね」と吐くのは許せないくせに、
自分には散々言う。
「死ね、死んでくれ」。
だけど本当は全てが終わることなど望んではいない。
私が居なくなった世界を見てみたいだけ。
だから私は、透明になりたい。
消えて、消えて、消えてしまいたい。
―――透明
漠然とではあるが、
終わりにしたいと思っている。
もしも私がこの関係を終わらせたならば、
世界はどう変わるだろうか。
世界というのは、地球という星のことでは無い。
自分が見ているこの"世界"のことだ。
また始まるというのであれば、何が始まるのか。
同じことの繰り返しなのか、
はたまた新しい"世界"なのか。
それが分からないから悩んでいる。
できることなら、同じことを繰り返したい。
―――終わり、また始まる
雑音は窓の外
雪が積もる音だけ。
貴方の呼吸とその時間だけのハスキーボイス
今日は聴けないんだ。
虚空と極寒。
それと同時に押し寄せる自責の念。
独りで呟くいつもの言葉。
誰も聞いていない声を押し殺して涙を流す。
耐えられなくなって無理やり二度寝する。
そんな夜明け。
――――静かな夜明け
心からっていうより、
体の奥底から?
体の隅々のエネルギーをもってして好きなんよ。
それなのに、貴方はぜんっぜん分かってない。
受け止めるって言ったやん。
私を傷つけると思って、
ヤワな言葉で誤魔化してるだけやね。
そういうところもなんだよ、好きなのは。
どうしようもなくて、
貴方に心を捧げるのは、
全てをあげるのは、
ダメなことなん…?
あぁ、、、これが愛するってことなのか。
そっかそっか。
―――heart to heart
大好きな人とお別れをした。
あまりに突然の事で、追いつかなかった。
無邪気な笑い声が脳内に響き渡る。
その度に熱いものが頬を伝っている。
尊敬の念と憧れでいっぱいだったその人は、
最期に花束をくれた。
彼女らしい、
ビビットピンクの薔薇やガーベラと白のかすみ草。
私はそれをドライフラワーにした。
彼女がくれたものは沢山あったけれど、
少しでもその華やかさを目の前に残しておきたかった。
ずっとずっと、大好きだよ。
―――永遠の花束