美夜

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1/20/2023, 10:34:57 AM

 僕はいつも、海の底から空を見上げてるみたい。
 暗く、深く、遠く……。
 気が遠くなるほど、誰とも繋がってない感覚。
 孤独、でも特に不安はないんだ。
 不快ないざこざもない、何もない空間。
 ただ生きてるだけ。
 ……だけなのかもしれない。
 幸せを感じることもない。
 でも不幸せでもない。
 と思っている。
 誰かと繋がらなきゃいけないのかな。
 そんなもの、無くてもいい。
 僕はただ、きらめく水面を眺めてるだけで充分。
 それだけなんだ。
 だから。
 救いに来なくていいよ。
 手を伸ばしてくれる君。
 僕には届かないから。

 君の気持ちは、透明な僕には必要ないんだ。
 ありがとうね。


 『海の底』

1/19/2023, 12:16:54 PM

 『君に会いたくて』


 君に会いたいと、よく思っていた。
 職場では毎日顔を合わせるけど、素顔の君に会いたくて。
 プライベートの君はどんな子だろうと、よく考えていた。
 妄想が捗って、やましい気持ちになり、君に合わせる顔がないと思ったり、反省したり。
 君のことばかり考えていた。

 今は、笑顔を向けてくれる君が傍に居る。
 嬉しくてしょうがない。
 会いたかった君に会えている。
 会いたかった分だけ、今が楽しい。

 そして今も、君に会いたい。
 明日が待ち遠しい。
 明日のデートを待ちわびながら、君にメッセージを送る。

 おやすみを言った後も、名残惜しく君のメッセージを見つめて。
 『好きだよ』と呟いた。

1/18/2023, 2:10:08 PM

 『閉ざされた日記』


 彼の部屋の引き出しを開けたら、日記らしきものを見つけてしまった。
 それも鍵が付いている!
 なにこれ、気になる。彼はふだん、どんなことを書いてるんだろう。

 彼に訊いてみた。
 「日記?あぁ、あれ。あれは……秘密のポエムを書いてる。」
 (ひみつの、ポエム……!)
 私が笑いながら見せて!とせがむと、
 「やだよ。恥ずかしいから。」
 と、見せてはくれない。
 「えー!見たい!めっちゃ気になる!」
 彼にそんな隠し事があったとは。

 後日。日記の端をちょっとだけ捲ってみると……
 私の名前がチラリと見えた。
 (私のこと書いてるんだ。)
 ちょっとだけドキドキして、ちょっとだけ嬉しかった。

 私も日記に、秘密のポエムを書こうかな。
 彼との思い出と共に。

1/17/2023, 12:28:26 PM

 『木枯らし』


 凍えるような風が髪をなびかせていく。
 夜道、駅から歩いて帰宅する途中、一人。
 耳が寒すぎて、この前買ったイヤマフをつけた。あったかい。これは買って正解だった。寒さが全然違う。鼻や頬はマスクで覆ってるから良いとして、耳もやっぱり防寒が必要だ。
 なんとなく心細い帰り道、耳を塞いでいるから木枯らしが遠く聴こえる。
 風の音に紛れて、通知音が鳴った。メッセージが来てる。
 『寒いね~』
 彼も寒いらしい。今ごろ同じように凍えてるのかな。
 そんな彼にもイヤマフを買ってあげようかと思い、クスッと笑った。お揃いのイヤマフでペアルック(笑)
 心が温まった。

1/16/2023, 2:33:02 PM

 美しさなんて、私には縁がないと思ってた。
 彼氏が出来るまでは。
 自分のためじゃなくて、相手を意識することで初めて「綺麗になりたい」と思った。
 ありのままなんかじゃなくて、今よりもっと綺麗になりたい。
 愛されるためじゃなくて、彼にとって少しでも誇れるような、綺麗な彼女でありたい。
 そんなことを願うようになった。
 今までしなかった努力をして、ケアをして、お手入れして。
 自己満足かもしれないけど、それで自分も誇れるような気がした。

 だから、毎日見えない努力をしてる彼女のことは、褒めてあげて欲しい。
 『綺麗だね。』って。
 男性諸君。
 大事なポイント。
 愛される男性は、褒め上手だと思う。
 それに見合うくらい、努力もして欲しいけど。


 『美しい』

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