美夜

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1/15/2023, 11:04:23 AM

 『この世界は』


 この世界は、私と繋がってる。
 でも私と彼の世界は、二人だけの世界。
 世の中にはたくさんの世界がある。
 それらが繋がり合って、大きな世界になってる。
 二人だけのこの世界は、二人だけのもの。
 だから、自由に生きて良いんだ。
 ここだけは許される。
 そんな世界で在りたい。
 守りたい。
 笑っていたい。
 二人で手を繋いで生きてゆきたい。

 そんなことをふと思って、メッセージを送る。
 「声が聴きたい。」
 しばらくして、電話が掛かってきた。
 『どうしたの?』
 彼の声、二人だけの通話の世界。
 ベッドに寝転がりながら繋がる世界。
 音だけで、声だけで伝える。
 「ありがとう。電話してくれて。」
 (ありがとう、繋がっていてくれて……)
 想いを込めて、気持ちを伝える。
 この世界を繋いでいくために。

1/14/2023, 11:04:45 AM

 どうして……

 どうしても合わなくなる、相性というものがある。
 付き合ってみても、楽しいことだけ楽しめても、噛み合わなくなってきたり。
 本質が、後々見えてくる。
 ずっと続けられるなんて、最初から約束出来ない。
 お互いに努力が必要だと思う。
 でもそれ以上に、本質的な相性。
 すべてが絶対的ではないから、擦り合わせる必要がある。
 そのすべてを越えた、相性のいい人。

 出会えるといいな。
 運命の人に。



 『どうして』

1/13/2023, 10:33:05 AM

 『夢を見てたい』


 今の会社に入社して3ヶ月、そろそろ仕事にも慣れてきたかなというところ。
 先輩が素敵だということに気づいた。
 気づいてしまった。
 いつも仕事を優しく教えてくれる、気遣って声を掛けてくれる、笑い掛けてくれる……
 なかなか慣れなくて緊張しっぱなしだった私に、リラックスするように笑顔で話し掛けてくれる素敵な人。
 そう気づいたら、彼が近くに居るだけでドキドキするようになってしまった。
 (どうしよう。)
 私の憧れの人。言葉を交わすだけで楽しくて嬉しくて。夢中になっている。
 こんなトキメキ久しぶりかも。
 そわそわして落ち着かない。どうしよう。

 でも、まだ告白とか、そういうことは考えられない。まだ早いとかいうより、まだこのままで居たい。まだ夢中で居たい。この気持ちを壊したくない。
 もう少しこのまま、傍で見ていたい。
 ただ、夢を見ていたいだけなんだ。
 今はまだ。
 いいよね。

 楽しくて嬉しくて幸せな日々。
 推しを見つけて、神様に感謝したくなっちゃうくらい。

 好き……

1/12/2023, 11:48:35 AM

 ずっとこのまま、なんて……嫌だ。

 このまま私の人生が変わらないなんて。

 このまま、ただ苦しんで踠いて潰れて終わってくなんて、ありえない。

 生きてる喜びを感じたい。

 ふつうの幸せが私も欲しい。

 普通じゃない私にも、与えて欲しい。

 世の中は平等じゃない。

 幸も不幸も当たり前にある。

 私は幸せを掴み取りたい。

 その為なら、最大限の努力をする。

 何もしないで、諦めて生きてくなんて嫌だ。

 最後まで足掻く。

 出来る限り最善を尽くす。

 未来をどうしても変えたい。

 今のままじゃ嫌だ。

 嫌だという意志を強く持って。

 明日へ踏み出す。

 絶対変えてやる。

 ずっとこのままじゃない、未来へ。



 『ずっとこのまま』





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昨日の投稿、数時間後に「彼version」を追記してます。
見逃している方、気になる方はそちらもどうぞ。


今日の投稿は、いつものとは関係ありません。

1/11/2023, 10:47:09 AM

 『寒さが身に染みて』


 「……寒い……寒い、寒いぃぃ~!」
 夜、ちょっとコンビニに買い物に行こうと外へ出たら、風が強過ぎて、あまりの寒さに凍えてしまった。
 そしたら、隣の彼が笑ってる。
 「そんなに言っても、寒さは無くならないよ。」
 「だって~~~」
 縮こまって震えてる私に笑い掛けて、彼はゆるゆると自分のマフラーを解いた。
 「だからマフラーあった方がいいって言ったのに。」
 そう言って、あったかい体温の残るマフラーを、私の首に巻いてくれた。
 「わー、あったかい!」
 「全然違うだろ?」
 「うん。」
 一人で温まって、チラリと彼を見る。
 「寒くない?」
 「いいよ、俺は。」
 笑って頭をポンポンする。
 「半分こする?」
 「え?」
 マフラーを半分、彼の首に掛けた。
 「学生じゃあるまいし。」
 そう言って吹き出して笑う。
 「いいじゃん、こういうの。誰も見てないよ。」
 私が言うと、彼はじっと私の顔を見て。
 「じゃあもっと近付いて。」
 そう言って私の肩を抱いた。
 フフッと笑って、彼に寄り添った。
 「カップルっぽいね。」
 「カップルっぽいね。」
 二人でそう言い合って、笑顔を交わした。
 子供みたいなことをするのも、たまにはいいな、なんて思って、それを受け入れてくれる人であることも、またいい。

 顔が赤くなったのは、きっと寒いせい。

 


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 『寒さが身に染みて ~彼 side ver.~』


 『このクーポン今日までなの思い出したから、どうしてもコンビニに行きたい!』
 という彼女の希望により、俺もついていくことにした。
 こんな寒い日は、寒がりだった元彼女のことを思い出す。いつもマフラーぐるぐるで、腹巻きもしててカイロも身に付けて、冷え症で足の指なんて変色してて可哀想だったなぁ、と。だからいつも俺は、いつでも温めてやれるように、あったかグッズを携帯していた。
 それが今の彼女ときたら、『コンビニ近いから上着なくても平気かな?』なんて、たいそう気丈夫なことを言うもんだから、コートだけは着なさいと、着せて家を出た。
 「……寒いぃぃ~!」
 案の定。
 私は冬は強いから、なんて言ってても、やっぱり寒いもんは寒いだろ。
 風邪でも引かれちゃ困ると思ってマフラーを差し出す。
 「半分こする?」
 思えば、半分も返されたことはなかったな。元彼女は、いつもあったかいもの独り占めだったから。
 くっついて歩くのが、なんだかこそばゆい。けれど、彼女と一緒に温かくなれる居心地の良さに、俺はひとときの、他の女とは違う安らぎを感じていた。
 俺は寒くても全然構わなかったのだけど、一緒に寒さも温かさも感じられることに喜びを覚えていた。

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