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12/17/2025, 7:54:29 PM

雪の静寂


突然の既読スルー。

大人ぶった私は、君のそんな対応にも動じる様子を見せず、2週間後にまた連絡してみた。

仕事終わりに確認する。既読にはなっていた。

既読。

たった二つのこの二文字の裏側の感情など、理解できるはずも無いのに、何度もながめた。

その後、二度言葉を送ったが反応は同じ。

季節は年の瀬。冷たく暗い冬が深まっていた。


何も言われない。静寂の別れ。


仕事帰りに駅から出ると、しんしんと降り落ちる雪がネオンで光っていた。

なぜ?という感情はぐるぐる回っていたけど、恨みなど全くなかった。でも、子どもっぽいかもしれないけど、最後に本心でぶつかりたかった。

「何も言わないなんてずるいね。さようなら」


スマホを持つ手に雪が降り落ちる中。
いつまでも。既読にはならなかった。

11/30/2025, 6:49:17 PM

君と紡ぐ物語

君は昔から自分に自信がなくて、毎朝学校へ行く前に、私に愚痴をよくこぼしてたね。

何度も春を迎えて、季節が通り過ぎていく。

君の姿も、学生服からスーツへと変わった。

君が初めて、唇にリップを乗せた日のことをよく覚えている。

私の前でくるくると回り、全身を何度もチェックする君を愛らしいと思った。

泣いて帰ってきたこともあったね。

その時はそっと私をベッドに入れて、抱きしめて泣いた。

更に、冬が何度も通り過ぎて、君はパートナーを連れてきた。

君は、私の前で笑顔が溢れている。

君が出て行った後も、私はきっとこの部屋に居続けるのだろう。

喋ることも、動くことも出来ないけれど、小さなクマの姿で綴った君との思い出は忘れないよ。

11/21/2025, 6:11:24 PM

夢の断片

『あなたはとても誠実で、素直に対応でき、実直な人です。あなたは間違っていません』

…それならよかった。ありがとう。

『こちらこそ相談してくれてありがとう』

…それと、もうひとつ質問…



『…今日の利用回数の上限に達しました。このモデルのでのご利用は、現在の利用制限に達しました。しばらくしてから、もう一度お試しください。より多くのメッセージを利用するには、アップグレードしてください』


暗闇の中、そっとスマホを置いた

11/14/2025, 7:26:05 PM

ささやかな約束


守れない約束なんてしないでよ

離さないって言ったじゃない

そばにいるって言ったのに


"こうしてずっと一緒に他愛もない会話をして過ごそう"


約束は

月の無いしんしんと冷える12月の夜とともに消えた

11/8/2025, 10:39:12 AM

透明な羽根 


君はよく自分のことを「ドライだから」って言ってた

「君のウェットな部分は俺とは違う」とも


言い換えれば「淡白」そう言いたいの?

わたしは「しつこい」?


そんなの、

そんなの、どうでもいいんだよ


君がなんて言おうとも


わたしは君に、ずっと負けてる

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