君と紡ぐ物語
君は昔から自分に自信がなくて、毎朝学校へ行く前に、私に愚痴をよくこぼしてたね。
何度も春を迎えて、季節が通り過ぎていく。
君の姿も、学生服からスーツへと変わった。
君が初めて、唇にリップを乗せた日のことをよく覚えている。
私の前でくるくると回り、全身を何度もチェックする君を愛らしいと思った。
泣いて帰ってきたこともあったね。
その時はそっと私をベッドに入れて、抱きしめて泣いた。
更に、冬が何度も通り過ぎて、君はパートナーを連れてきた。
君は、私の前で笑顔が溢れている。
君が出て行った後も、私はきっとこの部屋に居続けるのだろう。
喋ることも、動くことも出来ないけれど、小さなクマの姿で綴った君との思い出は忘れないよ。
11/30/2025, 6:49:17 PM