バカみたい
このタイトルがとても好き。バカみたい。
どんな言葉にも合うの。バカみたい。
あなたは、私なんて見てないのも知ってる。バカみたい。
この先も、バカみたいに、あなたとは全く違う道を辿るけど。
あなたは振り向いてくれなくたって、バカみたいに好きなんだから仕方ないじゃない。
今だけは。
あなたを好きな自分を許そうって。
バカみたい。さよなら。
夢が醒める前に
職場の先輩の話では、男は靴にその人が現れるそうだ。
電車の中、斜め向かいの入り口前に、ギターケースを背負った青年が吊り革を持ち立っている。
彼のバンズの靴を眺めて、数年前の自分とつい重ね合わせる。
自分はベース担当で、圧倒的な才能を持つわけでもなく、作曲もボーカルも出来る仲間の力を借りないと食べていけないことは明白だった。
だから、大学卒業と同時にそのレールからは降りた。
今でも、ライブハウスに立つ夢を見る。
その夢の中ではいつも。
汗を流しながら、必死に弦を鳴らす自分がそこにいる。
夢の中でくらい「やり切った」と。
夢が醒める前に、そう思いたかった。
今は、電車の中で自分のコールハーンの革靴を見つめている。
たった1つの希望
何度都市開発されたか分からない大きな駅
無数の人
灰色の空と湿った道路
重い足取り
たった1つの希望を探して水溜りを踏む
無数の絶望は見えるのに
「明日は晴れるといいな」
誰よりも
「あなたのことは私が一番分かっている」
「あなたは私じゃなきゃ駄目なのよ」
「あなたは私以外の人じゃうまくいかない」
「あなたのことを誰よりも愛しているのは私」
ネットの掲示板を見た。
同じこと。みんな思っていた。
「誰よりも」なんかじゃなかった。
勿忘草(わすれなぐさ)
2年も前に別れて、さよならしたのに。
今でも電車の中で、コートと短めの髪と眼鏡で、似た背中のシルエットの人を見ると目で追ってしまう。
住む街も生活サイクルも全然違う筈なのに、ばかみたいだね。
だから、拙い抵抗だけど。
もしも。
もしも、あなたと本当に再会することがあった時は、笑って会釈して、そっと逃げるんだ。
そう、決めてる。