雪の静寂
突然の既読スルー。
大人ぶった私は、君のそんな対応にも動じる様子を見せず、2週間後にまた連絡してみた。
仕事終わりに確認する。既読にはなっていた。
既読。
たった二つのこの二文字の裏側の感情など、理解できるはずも無いのに、何度もながめた。
その後、二度言葉を送ったが反応は同じ。
季節は年の瀬。冷たく暗い冬が深まっていた。
何も言われない。静寂の別れ。
仕事帰りに駅から出ると、しんしんと降り落ちる雪がネオンで光っていた。
なぜ?という感情はぐるぐる回っていたけど、恨みなど全くなかった。でも、子どもっぽいかもしれないけど、最後に本心でぶつかりたかった。
「何も言わないなんてずるいね。さようなら」
スマホを持つ手に雪が降り落ちる中。
いつまでも。既読にはならなかった。
12/17/2025, 7:54:29 PM