「たとえ間違いだったとしても」
私の選んだ道が、たとえ誰に間違いだと言われても、私はこの選択を後悔しない。
正解だったと言わせられるように生きていきたい。
「何もいらない」
みんなが褒めてくれた長い髪も、誰もが称えてくれた力も、彼を映すこの瞳も、彼が必死に守ってくれたこの命も、もう何もいらない。全て、あげるから。捧げるから、だからどうか彼を助けて。
私の持つたくさんのものは、彼がいなければなんの意味も価値もない。
「もしも未来を見れるなら」
「もしも未来を見れるなら、あなたはどのくらい先の未来を見る?」
目の前に立つ、真っ白なワンピースを身に纏った女性が、私に問いかける。質問だけ聞いていれば、ただの世間話のように思えるが、彼女が本気であることもそれをできる力を持っていることを、私は知っている。
なのに、どうして、今、そんな質問をするのだろう。数分前に同じ質問をしてくれたら、私はあの人を救えたのに。
「なんで、今なの?ほんの数分前に来てくれたら、未来を見せてくれてたなら、あの人を助けられたのに。なんで、何もかも失った今なの?」
彼女は目を伏せて困惑した表情を浮かべる。
「なんでって言われても…なんとなく、このタイミングかなって」
いつだってそうだ。この世界は、彼女は理不尽だ。助けて欲しい時には来てくれず、全てが終わってしまった後に手を差し伸べる。
あの人を失ったこの世界で、見たい未来などもはや存在しない。
「無色の世界」
この世界には色が溢れている。無色だと思っていても、白があったり灰色があったり。色は、人間の気持ちや性格を表現していると私は思う。
無色の世界は、きっと美しいだろうけど人間味を感じられなさそうな気がする、
「届かぬ想い」
どれだけ言葉にしても、どれだけ文字にしても、この想いはもう君には届かない。
どうして、もっと伝えようとしなかったのだろう。あんなにそばにいたのに、臆病な僕は伝えることを怖がって気持ちを曖昧に誤魔化し続けていた。君の誕生日に、クリスマスに、正月に、今度こそ伝えようと思っていてもあと一歩が出せないまま、もう二度と届けることはできなくなってしまった。
この後悔と届けられないのに湧き続ける君への想いを背負って生きていくことが、弱い僕への罰なのだろう。