「神様へ」
全知全能だって、願いを叶えてくれるって、まるでそれが当たり前のようにみんなが神様にお願い事をする。そして叶わなかったら神様を責める。そんな様子が、私の周囲にいる人たちと重なる。自分では何も動かないのに他人に頼って、うまくいかないとその人を責めるのだ。私はずっとそれに巻き込まれてきて、もう疲れてしまった。神様は嫌にならないのだろうか。
私が死んだら、神様から直接話を聞いてみたいな。
「快晴」
洗濯物をあっという間に乾かしてしまいそうな青い快晴の空と太陽。心地よい風が励ますように優しく頭を撫でる。温かくて平和な風景だ。でも、大雨に降られて冷え切った私の心は乾かないし温まりもしない。
どれだけ外が快晴だって、なんの慰めにもなりはしない。ただ心の天気との差を突きつけられて雨足が強くなるだけだ。
「遠くの空へ」
朝から雨が降っていた。17時を回った今もそれは弱まることなく降り続いていたが、遠くの空が明るく橙色に光り始めていた。あの方角は、君の家がある方だ。
君がいないと私の心も晴れない。あの遠くの空へ、羽ばたいて行けたらいいのに。
「言葉にできない」
君に気持ちを伝えようと試行錯誤すること数日。直接伝えようにもうまく言葉が出てこなくて、手紙を書こうとしても想いが溢れてきて書けなかった。何年も何年も心の中に積もり溜まっていた想いは、いざ伝えようとすると言葉にできない。
いっそのこと、君が私の心を読めたらいいのに。
「春爛漫」
この時期になると思い出す、懐かしい君のこと。卒業してから一度も会っていないけれど、私の心にはずっと残っていた存在。
好きだったけれど、伝えられないまま君は遠くへと進学していってしまった。卒業式の日にに2人で撮った写真は、満開の桜の下。卒業式には珍しく、桜の花が満開の春爛漫な日だった。
君は覚えているだろうか。私は今でも、満開の桜を見て春を感じるたびに君の笑顔が浮かぶ。
春爛漫な日は、穏やかで暖かいはずなのに、私の心は切なく締め付けられて冷たい風が吹く。