「安らかな瞳」
君の瞳が好きだ。
茶色がかった透き通る瞳には、怒っている時や泣いている時にも君の優しさが滲み出ていた。目はその人の心や気持ちを表すと言うけれど、まさにその通りだと思った。
どれだけ疲れていても、君の瞳を見つめれば心が安らかになる。
君といれば私も、誰かの心を安らかにできるような優しい瞳になれるのだろうか。
「ずっと隣で」
「きれいな景色を君の隣で見ていたい。幸せも悲しみも、ずっと君の隣で感じていたい。」
そう、僕は君に告白した。その言葉の通り、僕たちは辛い時も楽しい時も隣に寄り添って乗り越えてきた。
それは、今も変わらない。夏の暑さなど比にもならないような高温の部屋の中、静かに横たわる君の隣に僕も横になった。眩しいはずなのに視界は煙で白く染まり始め、隣の君の存在すら曖昧にしていく。手探りで君の手を握り僕もそっと目を閉じた。
ずっと君の隣で。それは、どんな時だって変わらない。
「もっと知りたい」
スープを口に運んだ君が熱っ、と呟いた。君は少しだけ舌を出して、火傷してしまった部分少しでも冷まそうとしている。
その姿を見て、君には悪いけど私は少し嬉しかった。もう何年も共にいるが、君が猫舌だったなんて初めて知ったからだ。
こんなに一緒にいても、まだ知らないことがたくさんある。
君のことをもっと知りたい。あわよくば君の全てを知りたい。必死にスープに息をかけて冷まそうとしている君を見つめながら、そんな想いが沸々と湧き上がってくるのを感じていた。
「平穏な日常」
青空の下、あなたと並んで歩く。たわいない話をしながら進む海沿いの道は、今日も潮騒の音が響き、潮の香りを届けている。
そんな平穏な日常を、幸せだと感じる。
この日々を守るために私には何ができるのだろうかと、笑うあなたの横顔を見ながら思った。
「お金より大切なもの」
お金より大切なものって言うと、愛とか家族とか恋人がよくあげられる。
もちろん、それらも大切だと思うけど私が最初に思い浮かぶのは平和だ。鳥が飛ぶ青い空、子供たちの笑い声が響く昼下がり、雨の音に癒される夜。そんな何でもないけど毎日穏やかに過ごせる平和な日々は、お金よりも大切で未来に残していくものなんじゃないかなって思う。
たとえ綺麗事だと言われようと、私は平和を祈り大切にしたい。