「もっと知りたい」
スープを口に運んだ君が熱っ、と呟いた。君は少しだけ舌を出して、火傷してしまった部分少しでも冷まそうとしている。
その姿を見て、君には悪いけど私は少し嬉しかった。もう何年も共にいるが、君が猫舌だったなんて初めて知ったからだ。
こんなに一緒にいても、まだ知らないことがたくさんある。
君のことをもっと知りたい。あわよくば君の全てを知りたい。必死にスープに息をかけて冷まそうとしている君を見つめながら、そんな想いが沸々と湧き上がってくるのを感じていた。
3/12/2026, 1:28:53 PM