極解の魔法使い

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9/27/2025, 8:10:00 AM

お題【コーヒーが冷めないうちに】

「俺としては冷めてくれた方が嬉しい」
「お前のそれは最早牛乳だろうが。コーヒーの要素何処にあんだよ」
「何言ってんだ、10の比率の内2はコーヒーで残り8は牛乳ってだけだろ?立派なミルクコーヒーだ」
「・・・・・((鼻頭をつまみながら諦め))わかった、そう言う事にしておく・・・・・」
と、言って一口コーヒーを飲んだ後
「で、今回の事件はどう言う事だったんだ?」
と尋ねる。
「そのコーヒーが冷めない内に終わる説明で納得するか?」
「・・・・・妥当だと判断できる設定ならな」
「手厳しー、ま、それもそうか」
「簡潔に言うと、【思い込み】だよ」
「?思い込み?」
「そ。【思い込み】の所為で、今回の事件は起きちまった。それも、1人2人位の思い込みじゃなくて、何十人もの思い込みだから、とんでもない事件に発展したって事」
と言いながら椅子をクルクル回す。
「・・・・・まさか」
「そのまさかだよ。とは言え、俺自身、【何時か、何時でも起きるだろう災害】だとは思ってたし、その対策をある程度《もしも》で練ってて、その内の1つが運良く当てはまった・・・・・正真正銘、《運が良かった》ってだけだよ」
と世間話の様に言うコイツの様子を片目に、またコーヒーを少し飲む。
「・・・・・1番最悪の内容は?」
「世界Lvでの【思い込みの拡散】かな。今回の運の良さの一つが《まだL〇NEとかの身内内だったから》ってのがある。あれだけだったから対処可能だった。コレが白いバツだったり、TTだったり、IGだったら詰んでた。それこそ、【世界的大炎上とかで汚染】されてた」
「・・・・・本当に運が良かっただけなのか」
と、自分自身も考えていた《最悪の内容》をコップにあるコーヒー牛乳モドキをグビグビと飲みながら言う奴の顔を見ながら呟く。
「そう言う事。これ以上考えるのは・・・・・それこそ、コーヒーが冷めないうちの間にやる事じゃないし、時間は足りない」
そう言って、今回の問題を俺が見る限り《アッサリと》解決した特別捜査官のアイツはそう言った。
・・・・・いや、彼らの【思い込み】に纏まって踊らされてた俺が問d
「言っとくが、お前が悪い訳じゃないからな?」
「?何が・・・・・」
「この事件で、手順通りにやったお前に非はない。つーかレアケースオブレアケースなんだ。思い込みに巻き込まれたのはお前の所為じゃないってこと。寧ろ、【思い込みに巻き込まれなかった異常者】が俺だったって事だ。異常者に、捜査一課の連中は着いてこないだろ?だから、お前はお前のままで良いんだよ」
と、アイツは笑って言った。
「・・・・・なら、良いんだがな」
「安心しろ。こう言う、面倒臭い事件の為に俺が居座ってんだからな」
「今度は気を付ける」
意味が無いかもしれないが、己の立場上、そう言うしかない。
「ハハッ、頑張れ。っと、飲み干しちまったな・・・・・おかわりいるか?」
と、あっと言う間に飲み干したコーヒー牛乳モドキのコップを手に、俺に聞く。
「ああ、欲しい。・・・・・ん、少し冷めちまったからな」
と、まだ湯気が立っているコーヒーポットを見て、逆に考え過ぎたのか冷めてしまったカップの中身を喉に押し込んだ後言う。
「了解、まあ、そろそろ冬も近くなっちまってるしなぁ。秋感じなかったけど」
「言うな言うな」
そしてまた、他愛無い日常に戻ったと思えば、
また、このコーヒーが冷めないうちに、またおかしな事件にコイツも俺も、巻き込まれるのだろうと、思うのだった。

By ある捜査一課課長のつかの間の休息と反省より

9/26/2025, 10:52:35 AM

お題【パラレルワールド】

「えっと・・・・・」
「色々と起こり過ぎて何質問しようか忘れちゃった」
「」

9/25/2025, 10:52:43 AM

お題【時計の針が重なって】

時計を見ると羨ましく感じるのは、人間ではなくなったからだろうか?
短針と長針、重なる時間は

9/22/2025, 10:27:41 AM

お題《虹の架け橋🌈》

いつか、届くだろうか。
君と交わした約束の場所
君と歩いた約束の場所
たとえ、今はもう、二度と会えなくなったとしても
虹の架け橋の、その先に着けば
また、君に会えるだろうか?

9/21/2025, 10:00:45 AM

【お題】既読のつかないメッセージ

いつも通りに定時に仕事を終え、
いつも通りに車に乗って帰路に着く。
『そろそろ、ハロウィンの季節か』と職業上、少し憂鬱な気分になりながらも、車を走らせながら夕方のニュースを聞く。
・・・・・もう、助手席に乗っていた彼女が行方不明になってから、5年が経とうとしていた。
偶に、連絡の取れなくなった彼女のL〇NEにメッセージを送っているが
『すまん、報告書の作成が手間取っているから先に帰っててくれ』
『OK!終わらなくても、遅くならないうちに切り上げて帰って来てね』
コレが、まさか最後の会話になるなんて、誰が想像しただろうか。
誰よりも強くて、
誰よりも優しい彼女が、
突然、この会話を最後に行方不明になるなんて
行方不明になる素振りが・・・・・否、自分が嫌いで黙って自分の前から離れる位ならまだイイ。
彼女の心の機微に気付けなかった俺自身の落ち度と言う話だけで済む。
まさか自分の前だけでなく、世界から消えた様に、居なくなるなんて誰が思うだろうか?
誰が・・・・・俺よりも剣の腕が立ち、
並の男よりも力が強い、少し、一人で暗い所が苦手なままの彼女が、
誰にも言わないで、消えると思うのか。
ずっと、ずっと、優秀な部類であるはずの俺の頭脳に問いかける。
『何故、あの日、待たせてでも一緒に帰らなかったのか』
『何故、【好きだ】と言うのに時間がかかっているのか』
気付けば、家の駐車場について、そのままハンドルの前に突っ伏していた。
「・・・・・」
画面を開けて、L〇NEを開く。
朝送ったメッセージに、相変わらず既読は付いていない。
溜息をもらしながらも、既読がつかなくなった彼女に、
『好きだ』
と1度書いて・・・・・でも、消して
『もうすぐ冬だな。そっちは大丈夫か?寒くないか?』
と、当たり障りのないメッセージを送る。
行方不明になったあの日から、ずっと、夕方にメッセージを送り、朝、出勤前に既読の確認をして、メッセージを送る。帰宅後に既読の確認をしてメッセージを送る。
コレの繰り返し。
それでも、【生きているはずだ】と信じて。
今日も、今この時も、メッセージに既読が着く事を願って送る。
いつか必ず、彼女に『好きだ』と伝える為に。

By ある刑事の知られざる日課と苦悩より

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