題名:月夜
「月、綺麗だよ。」
僕は言った。それは満月の出来事だった。僕は月の美しさに圧倒されて、隣にいる君に独り言のように呟いた。
「…月は前から綺麗だよ。そして今後も変わらず綺麗だよ。ずっと、いつまでも。」
僕は隣を向く。君は下を向いていた。月明かりで見える君の顔は、ほのかに赤い。
「明日もまた、見られたら良いね。」
何気なく発する言葉に君は勢い良く僕の方へ向く。
「本当に…?あのね、私…!」
君はこう言う。
「ずっと前から好きだったの。」
僕はこう言う。
「さっき、聞いたばかりだよ。だから言ったんだよ。」
「明日もまた、見られたら良いねって。」
題名:絆
仲良しだった友達も。
他の友達できちゃって。
私一人残っちゃった。
三人組になれないかな。
奇数になると壊れる関係。
ため息交じりに安堵する。
矛盾な言葉で精神安定。
ねぇねぇねぇねぇ?!
話聞いて欲しいよ。
ねぇねぇねぇねぇ?!
無視しないでって。
ねぇねぇねぇねぇ?!
大っ嫌いなの?
返事してよ?
冷たい君の手。
赤い絵の具がぶちまけられた。
私の手は震えた。
題名:たまには
たまには、というお題なので、いつもとは違うことでもしようと思います。
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「それにしても、雨、全然止まないね。」
私は独り言を呟いた。
「花子さんは雨が嫌いですもんね。なぜ雨が嫌いなんですか?」
太郎くんの質問に私は、
「うーん…。雨になると気分が下がるというか、じめじめした気持ちになるというか…。逆に太郎丸くんは、そういう気持ちにならないの?」
と、一般的な回答をした。
「そんな気持ちにはならないかな。雨音が綺麗だし。」
と、太郎くんも一般的な回答をした。
「「つまらないね。」」
私達は声をそろえてそう言った。
教科書の人物に転生するとか、聞いてなかったから。私達は、こんな決められた言葉なんて言いたくなかった。だけど、それが“運命”なのかもしれない。
「ねぇ、私達、どこかで会ったこと、ない?」
「確かに、どこかで…。」
「私、杏奈っていう名前だったような…。」
「僕、その名前、聞いたことある。」
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物語を作るって、少し時間がかかりますね。
題名:大好きな君に
好きなんだってば。なんて。
言えるはずがないよね。
Good-bye today
また、会う日まで。
Good-bye today
また、明日まで。
さて、始まろうか。
今日もあなたに微量の愛を伝えるために。
題名:ひなまつり
ぽつぽつ。
ひなまつりの日の雨。
なんだか、縁起が悪いかも。
だけど、これで私の不運が流されるなら。
それは良いことなのかもな。
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ひなまつりですね。
世の中にはひなまつりに飾るお人形の顔が怖いと思う人がいるらしいです。
あなたは、怖いですか?
無機質なお人形さんの顔は。